安原昌弘
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安原 昌弘(やすはら まさひろ、1963年2月4日 - )は、大阪府出身のプロ自転車競技指導者。ニックネームは「ヤス」。現在プロサイクリングチームであるマトリックス・パワータグの監督を務める。
来歴
大阪府立布施工業高等学校卒業。1982年全日本選手権個人追い抜きを弱冠19歳で優勝を飾る。
1979年 スギノテクノ(現スギノエンジニアリング)に入社。1986年世界選手権初出場を果たし、その後9連続世界戦代表になる。
1991年、プロ転向。日本初のプロチームJPPに移籍。欧州のロードでも活躍。
1993年、全日本プロ選手権ポイントレース優勝。UCIワールドカップに参戦。
1994年、イノアック・デキレーシングチームへ移籍。全日本プロ選手権ポイントレース連覇を飾る。
1995年、アジア選手権ポイントレース優勝。
1996年、アトランタオリンピックに出場。ポイントレースで決勝進出、15位となる。
1998年、エザック・チーム・ル・ソレイユに移籍。一時期栗村修ともチームメイトだった。
2006年、実業団チーム「マトリックス・パワータグ」を設立。選手兼任監督となる。
2007年、現役引退し専任監督となる。
2020年、一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の理事長に就任[1]。
2025年、不適切発言の不祥事を起こし、JBCF理事長を引責辞任[2]。その2日後、日本自転車競技連盟(JCF)の常務理事を解任された[3]。
人物
- 以前より、よく言えば豪快、悪く言えば乱暴な発言に賛否両論があった。2020年9月18日、ツール・ド・フランス第19ステージのJ SPORTS cycle road raceによるテレビ中継にゲストとして登場した際には、Twitter(現X)に賞賛の声とともに「ゲストの発言が不快」といった苦情の投稿が多数寄せられた[4]。
- 2025年2月16日に行われた東京クリテリウムでは、JBCF理事長としてメインレースのスタート前に挨拶した際に、前年にトラックレースのスクラッチで世界チャンピオンになっていた窪木一茂がスタート地点の後方に位置していたため、「窪木先生前に出てこい」「雑魚ども道開けろ!」などとマイクで指示したが、これらが選手に対する暴言ではないかとして批判を受けた[注 1][6]。
脚注
注釈
出典
- ^ “理事長メッセージ”. 2024年4月22日閲覧。
- ^ “JBCF安原昌弘理事長が辞任、不適切発言の責任取る 後任には加地邦彦氏”. FUNQ (2025年2月19日). 2025年2月20日閲覧。
- ^ 当連盟常務理事に対する理事会決定事項についてJCF 2025月2月20日
- ^ J SPORTSサイクルロードレース【公式】 Twitter(現X)
- ^ 発言を収録したXの投稿
- ^ 近藤由美子. “「雑魚ども、道あけろ!」理事長が不適切発言 全日本実業団自転車競技連盟が公式HPで謝罪 - スポーツ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2025年2月18日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
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