守谷茂泰とは? わかりやすく解説

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守谷茂泰

守谷茂泰の俳句

かりんの実雨の神経てのひらに
ここにいることが遠景梅咲けり
こときれる冬蜂ひとつまみの火薬
てのひらがいちばん明るい枯野かな
てのひらに日照雨の匂い法師蟬
ひとごろしのような空だな蟇
ふきのとう日溜りというかすかな毒
みずうみや背骨とはしろき韻律
わが影を憶えていたる春の坂
オーロラのしずかに靴を縫うかたち
二十世紀に長い余白の月昇る
人体はみな岬かな鳥帰る
優しさや既に目の無き山椒魚
冬かもめ朝が漂流物であり
冬蜂に琥珀の日向ありにけり
冬銀河は馬の体内へと流る
冬雲をこつんと置いたピアニスト
刃を入れる朱欒あかるき気体なり
刃を呑んだ顔で真冬の月昇る
古書店に入る凍雲を嗅ぐように
右腕は雲の匂いに蓬摘む
合唱の天心雪の華育つ
向日葵に灰より軽く父が立つ
夏の野は太古のオルガンでありぬ
夜の卓に逃亡兵の蟻が来る
大百足夜より黒く歩みけり
寒卵時間の皺よる真昼かな
少年消え緑陰はやわらかき絃
屋上に出て独歩忌は風ばかり
山国の夕虹みずみずしき傷なり
微塵の語ふと怖ろしき寒卵
惑星の引き合う夜の葡萄かな
拾いたる葉と暮れてゆく夏の旅
指先に痩せてゆく空夏あざみ
星月夜樹海の音の腕時計
星空の神経であるががんぼよ
春霜の青色は書かれざる手記
木もれ日が紙の鍵盤夏終る
村ひとつゆがみて映る烏瓜
枇杷剥くや水半球は夜のなか
橙を夜の船室と思い剥く
水際は物思うなり木の実降る
河の面にひろがる秋の祖霊かな
流星に音なき不思議冬の旅
海遠き日の青胡桃耳に当つ
渇水の街にさなぎの月が出る
湖の底歩むかたちの曼珠沙華
灰のような会話の上を鳥帰る
目かくしと思う月日よ蓬摘む
目鼻なくすまで芒野を歩きけり
 




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