妙法寺_(富士市)とは? わかりやすく解説

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妙法寺 (富士市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 08:09 UTC 版)

妙法寺

境内から本堂を望む(2018年1月25日撮影)
所在地 静岡県富士市今井2-7-1
位置 北緯35度8分25.7秒 東経138度42分46.6秒 / 北緯35.140472度 東経138.712944度 / 35.140472; 138.712944座標: 北緯35度8分25.7秒 東経138度42分46.6秒 / 北緯35.140472度 東経138.712944度 / 35.140472; 138.712944
山号 香久山
宗旨 日蓮宗
本尊 一塔両尊
創建年 寛永4年(1627年
開基 日深(身延山25世)
中興 日脫
法人番号 3080105003078
妙法寺
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妙法寺(みょうほうじ)は、静岡県富士市にある日蓮宗の寺院。旧本山は身延山久遠寺(身延門流)、鏡師法縁(善学会)。俗に「毘沙門さん」と呼ばれている。本来「毘沙門さん」は境内にある鎮守堂のことだが、寺ごと「毘沙門さん」と呼ばれる。

創建

『駿河志料』には以下のようにある[1]

伝云、当時は寛永年中、田嶋へ日深僧の開基なりしに、延宝8年溢浪に流出せしかば、砂山の地に移し、元禄年中渡邉法義檀家にて、堂宇建立助力し、日脫上人を開山とす(以下略)

このように前身は日深を開基として寛永年間に創建された寺院であったが、延宝8年(1680年)に高潮で流失したという。その後元禄年間に地元の農人を檀家とし、開山を日脫とする形で現在の砂山の地に移転したという。続いて「毘沙門」について以下のようにある。

元禄年中御本丸大奥にて、御尊崇ありて、戸張等御納ありしと云へり

このように、寺内には「毘沙門」という建立物が存在している。旧暦正月7日から9日(新暦2月頃)の大祭は、「日本三大だるま市」のひとつに数えられる。

山号「香久山」

妙法寺の山号は香久山であるが、この地一帯は天香久山と呼称されていた地であった[2]。そのうち妙法寺の辺りは『駿河志料』に「砂山の地に移し」とあるように、砂山と呼ばれる地であった。

『駿国雑志』の「天の香久山砦」の項に「牲川の辺り砂山の西にあり、今は廃せり」とあり[3]、また「毒龍受牲」の項に「牲淵は吉原砂山の西の方也」とあるように[4]、妙法寺が位置する砂山の西には香久山砦跡と牲淵(三股淵)が位置していた。またこの牲川とは和田川(生贄川)のことである。

交通アクセス

脚注

出典

  1. ^ 『駿河志料』巻之五十二富士郡二「今井」
  2. ^ 野本寛一「富士の信仰と文学」『地方史静岡』第6号、1976年、30頁
  3. ^ 『駿国雑志』巻之十九上「天の香久山砦」
  4. ^ 『駿国雑志』巻之廿四上「毒龍受牲」

関連項目

  • 達磨寺(群馬県高崎市)、深大寺(東京都調布市)(日本三大だるま市)

外部リンク




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