契冲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/22 00:22 UTC 版)
契冲(けいちゅう)は、(有)申申閣が開発した歴史的仮名遣による変換辞書[1][2]。1993年発売。(有)申申閣による開発と販売は2018年に終了したが、2025年7月22日に國語問題協議會が開発と頒布を引き継ぐ事が発表された。
概要
インプットメソッド「松茸」を利用し、それに専用変換辞書、専用フォント(文字鏡契冲明朝)を加えて歴史的仮名遣及び正字体での文章入力を実現している。 「松茸」自体もWindows 98対応以来開発が終了しているため、以降のWindowsへの適用には一部制約があるが、最新のWindows 11でも管理者として実行したコマンドプロンプトからインストールする事により、32ビットアプリで使用可能。 学習モ-ドを備えており、現代仮名遣での入力から正字・歴史的仮名遣に変換することもできる。 また字音仮名遣での漢語入力にも対応している。
契冲64
2025年7月22日に國語問題協議會より無償公開された、Windowsの64ビットアプリおよびMacにも対応した移植版。「松茸」用の変換辞書を「Google日本語入力」用に移植したものである。2025年7月22日版の時点では、「正字正仮名」「学習モードオン」の組合せの辞書のみ。「文字鏡契冲明朝」フォントは付属しなくなった。
脚注
- ^ “覆刻『國語問題論爭史』:8-55 改定「現代假名遣い」 - 國語問題協議會”. kokugomondaikyo.net. 國語問題協議會. 2025年1月16日閲覧。
- ^ 黒田信二郎. “文字文化一木一草 紹継 『電子書籍(EPUB3)での多漢字処理―編集制作の立場から(3)』”. www.pcc.or.jp. 特定非営利活動法人 文字文化協會. 2019年5月1日閲覧。
外部リンク
- >> 「契冲」を含む用語の索引
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