塩津神社古墳とは? わかりやすく解説

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塩津神社古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/17 07:31 UTC 版)

塩津神社古墳
石室開口部
所在地 島根県安来市久白町
位置 北緯35度25分31.05秒 東経133度12分33.10秒 / 北緯35.4252917度 東経133.2091944度 / 35.4252917; 133.2091944座標: 北緯35度25分31.05秒 東経133度12分33.10秒 / 北緯35.4252917度 東経133.2091944度 / 35.4252917; 133.2091944
形状 不明
埋葬施設 石棺式石室
築造時期 6世紀
史跡 安来市指定史跡「塩津神社古墳石棺」
特記事項 墳丘は非現存
地図
塩津神社
古墳
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塩津神社
古墳
飯梨川西岸の石棺式石室

塩津神社古墳(しおつじんじゃこふん/しおづじんじゃこふん)は、島根県安来市久白町(くじらちょう)にある古墳。安来市指定史跡に指定されている。

概要

島根県東部、安来平野西縁の丘陵山麓に築造された古墳である。後背の丘陵上には塩津山墳墓群(塩津山古墳群)が分布する。現在では塩津神社に隣接し、古墳前を市道が通る。墳丘は失われて石室が露出しているほか、発掘調査は実施されていない。

墳形は明らかでない。周辺では埴輪片が採集されている。埋葬施設は石棺式石室で、南方向に開口する。玄室・羨道から構成されたとみられるが、現在は玄室のみが遺存する。玄室が一枚石の組み合わせで家形石棺状に構築された石室であり、同様の石室は出雲地方東部に分布する。古くから開口するため、石室内の副葬品は詳らかでない。築造時期は古墳時代後期の6世紀代と推定される。

古墳域は1967年(昭和42年)に安来市指定史跡に指定されている。なお、周辺では同様の石棺式石室として若塚古墳が知られる。

埋葬施設

石室俯瞰図
石室立断面図

埋葬施設としては石棺式石室が構築されており、南方向に開口する。玄室・羨道から構成されたとみられるが、現在では玄室のみが遺存する。玄室の規模は、長さ2メートル・幅3.15メートル・高さ2.2メートルを測る[1]

石室の石材は、浮石凝灰岩(荒島石)。玄室の奥壁・側壁はいずれも一枚石で、奥壁・前壁で両側壁を挟んで組み合わせており、奥壁と前壁には組み合い部に刳り込みが認められる。天井石も一石で、内面は平入り四注式の家形屋根状に加工されている。石室内面にはノミ痕が残る。玄門は幅0.65メートルで、外側には閉塞石をはめ込むための刳り込みが認められる。石室外側では、天井石と奥壁石・前壁石の小口部に縄掛突起を造り出しており、天井石の上面も風化前は家形を呈した可能性がある[1]

文化財

安来市指定文化財

  • 史跡
    • 塩津神社古墳石棺 - 1967年(昭和42年)1月1日指定。

関連施設

  • 安来市立歴史資料館(安来市広瀬町町帳)

脚注

  1. ^ a b 史跡説明板。

参考文献

(記事執筆に使用した文献)

  • 史跡説明板(安来市教育委員会設置)

関連文献

(記事執筆に使用していない関連文献)

  • 『石棺式石室の研究 -出雲地方を中心とする切石造り横穴式石室の検討-』出雲考古学研究会〈古代の出雲を考える6〉、1987年。 

関連項目

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