公認スキー検定員とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 公認スキー検定員の意味・解説 

公認スキー検定員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/02 19:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

公認スキー検定員(こうにんスキーけんていいん)[1][2]は、全日本スキー連盟(SAJ)が認定する、検定会や大会をジャッジする検定員である。

概要

公認スキー検定員にはA級、B級、C級があり、SAJ公認スキー指導員はA・B・C級、SAJ公認スキー準指導員はC級を検定員検定に合格することによって取得出来る。認定スキー指導員は検定員検定の受験資格がない。

級別の受検資格や検定出来る範囲は以下の通りである[1]

A級検定員

受検資格

SAJ公認スキー指導員資格を所持(資格停止中または喪失中を除く)し、次の条件に当てはまる者

  • B級検定員の資格を所持(資格停止中または喪失中を除く)してから5年を経過し、かつ同検定員が行える検定のいずれかを3回以上行い、公認証等によって証明されている事
  • デモンストレーター選考会においてナショナルデモンストレーターに認定されている事、この場合はB級検定員資格所持期間が5年以下であってもよい[3]
  • 特別な事情がある場合、加盟団体長の推薦により本部が特に認めた者

A級検定員が検定できる範囲

  • A級検定員検定会(全日本スキー連盟会長から委嘱された者)
  • B級・C級検定員検定会(主管加盟団体長から委嘱された者)
  • 全日本スキー技術選手権大会および予選会
  • スキー指導員検定会
  • スキー準指導員検定会
  • スキーバッジテスト
    • プライズテスト(クラウンプライズ および テクニカルプライズ)
    • バッジテスト(1級〜5級)
    • ジュニアテスト(1級〜6級)

名誉スキー検定員

A級検定員の資格を有し(資格停止中または喪失中を除く)、当該年度[4]1月1日現在で60歳以上の者は、加盟団体長の推薦があって理事会で認定されると名誉スキー検定員として顕彰される[5]

名誉スキー検定員となった者は検定員の育成・指導の補佐や助言を行う。

B級検定員

受検資格

SAJ公認スキー指導員資格を所持(資格停止中または喪失中を除く)し、かつC級検定員の資格を所持(資格停止中または喪失中を除く)している事

  • この場合、年度[4]内の受検回数は制限しない。

B級検定員が検定できる範囲

  • C級検定員検定会(主管加盟団体長から委嘱された者)
  • スキー準指導員検定会
  • スキーバッジテスト
    • プライズテスト(クラウンプライズ および テクニカルプライズ)
    • バッジテスト(1級〜5級)
    • ジュニアテスト(1級〜6級)
  • 全日本スキー技術選手権大会の予選会

C級検定員

受検資格

SAJ公認スキー指導員または準指導員資格を所持(資格停止中または喪失中を除く)している事

  • この場合、年度[4]内の受検回数は制限しない。

C級検定員が検定できる範囲

  • スキーバッジテスト
    • バッジテスト(1級〜5級)
    • ジュニアテスト(1級〜6級)

公認スキー検定員の義務・規則等

規定[2]により、各検定員の資格有効期間は公認された年を除き(ただし、認定された年度[4]の資格は有効)2年となっていて、その期間内に「クリニック」と呼ばれる、理論及び実技の講習会を受ける必要がある[6]。クリニックを受講する事で有効期間が延長されるが、クリニックを2年続けて参加しなかった時は検定員の資格停止となる。ただし資格停止中であってもクリニックは受講可能で、クリニックの修了をもって翌年度[4]から資格停止が解除される。なお、次に該当する場合はクリニックを免除される。

  • 名誉スキー検定員
  • A級・B級検定員の各検定を受検し、不合格となった者
  • 次の役員や講師として参加し、理事会が特に認めた者
    中央研修会、技術員研修会、公認スキー学校主任教師研修会、全日本スキー技術選手権大会、デモンストレーター選考会、スキー指導員検定会、A級検定員検定会、スキー大学
  • 次の全日本スキー連盟特定行事の修了者
    中央研修会、技術員研修会、公認スキー学校主任教師研修会
  • スキー大学の参加者で、当該加盟団体からクリニック修了扱いとして申請があった者
  • 次の加盟団体実施行事の役員として参加し、当該加盟団体からクリニック修了扱いとして申請があった者
    スキー指導者研修会、検定員クリニック、スキー準指導員検定会、B・C級検定員検定会

次の1つに該当する場合は検定員の資格を喪失する。名誉スキー検定員も同様である。

  1. 全日本スキー連盟(以下、本連盟)会員登録規定第4条[7]の規定により、会員の資格を喪失した時
  2. 本連盟の規約に違反し、検定員としての体面を汚すような行為があった時
  3. 資格の年次登録料を納期までに納入しない時
  4. 公認スキー指導員及び準指導員の資格を喪失した時

脚注

[ヘルプ]
  1. ^ a b 正式名称及び規定等の内容は「全日本スキー連盟 教育本部オフィシャルブック2018」による。2019年3月8日閲覧。
  2. ^ a b 規定の内容は公認スキー検定員規定 (PDF) による。
  3. ^ これはSAJのナショナルデモンストレーター選出基準及び要項(令和元年9月27日改訂版) (PDF) において、ナショナルデモンストレーターのA級検定員資格所持が義務化し、改訂以前にB級検定員資格のみ所持でナショナルデモンストレーターとなった者における経過措置としているためである。
  4. ^ a b c d e 公益財団法人 全日本スキー連盟 定款 (PDF) 第6条(事業年度)により、連盟における事業年度を毎年8月1日から翌年7月31日までの期間と定めている。これは日本においての通常のスキーシーズンが考慮されている。2019年6月12日閲覧。
  5. ^ 名誉スキー検定員規定 (PDF) による。
  6. ^ 公認スキー検定員クリニック開催要項 (PDF) による。
  7. ^ 全日本スキー連盟 会員登録規定 (PDF) より。2019年3月8日閲覧。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「公認スキー検定員」の関連用語

公認スキー検定員のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



公認スキー検定員のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの公認スキー検定員 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS