備中ぐわとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 備中ぐわの意味・解説 

備中鍬

(備中ぐわ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 02:30 UTC 版)

備中鍬

備中鍬(びっちゅうぐわ)は、深耕や水田荒起に用いるを改良した農具である。

材料に股木を利用した「股鍬」の一種[1][2]。弥生時代から存在していた股鍬が改良されたもの。弥生時代のものは木製だったが、古墳時代になると鉄製のものも生まれた[2]。刃の先が2本から6本に分かれているものを「備中鍬」と呼称した[2]。「備中鍬」の名前で呼ばれるようになったのは江戸時代からで、別名に「万能」、「マンガ」などがある[2]

歯が三本の備中鍬は三つ子、三本鍬、三本万能、三本マンガと呼び、歯が四本の備中鍬を四つ子、四本鍬、四本万能、四本マンガと呼んだ[2]。刃の形状には、尖ったもの、角形、撥形がある[2]

備中鍬は文化文政時代に普及[2]平鍬と違い、湿り気のある土壌を掘削しても、金串状になっている歯の関係で歯の先に土がつきづらいのが利点[2]。粘土質の土壌や、棚田を耕すために使われた[2]。また、馬や牛、鳥を所有することが出来ない小作農にもよく使われた[2]

脚注

  1. ^ 民族探訪事典・211頁
  2. ^ a b c d e f g h i j 民具の事典・239頁

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

備中ぐわのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



備中ぐわのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの備中鍬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS