人喰谷とは? わかりやすく解説

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人喰谷

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/02 14:58 UTC 版)

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人喰谷(ひとくいだに)は富山県南砺市にある谷。高落場山が源流で、小矢部川水系二ッ屋川の支流である。谷の周囲は落葉樹林が多く自生し、また美しい峡谷があることから紅葉スポットとして有名。月長石(ムーンストーン)という青白い結晶を含む鑑賞石が採れる。

概要

五箇山トンネル付近にある峡谷で、人喰谷の上流側は中部北陸自然歩道になっている。

人喰谷では、月長石(ムーンストーン)という青白い結晶が含まれる石が採れる。この石は日本では他に長野県木崎湖等でしか採れない。

歴史

かつては五箇山の人は城端町(及び富山平野)に向かう際に人喰谷を通っていたが、冬にはその途中で雪崩に遭い流される被害が多かった。この難所をさけるため、1883(明治16)年道谷新道と呼ばれる新道の工事が始まった。その新道は梨谷から梨谷川沿いに細尾峠に至り、その後は尾根沿いに城端側の上田へと一気に下るルートで、雪崩の危険を大きく減じることができるものであった。この道は1887(明治20)年に完成した[1]

地名の由来

冬に生活物資が不足すると、ボッカという人達が雪の中、峠を越えて平野まで行って物資を運び出していたが、この谷は雪崩が多く、また雪崩に流されると雪が解けても、人も荷物も出てこなくなることから、人喰谷と呼ばれるようになったという。

アクセス

加越能バスの世界遺産バスに乗り「五箇山トンネル口」バス停で下車。

参考文献

  • 『富山県山名録』 桂書房

脚注

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  1. ^ 五箇山の交通”. 南砺市 (2019年8月16日). 2019年8月16日閲覧。

関連項目


座標: 北緯36度27分46.69秒 東経136度54分17.04秒 / 北緯36.4629694度 東経136.9047333度 / 36.4629694; 136.9047333




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