五島瑛巳とは? わかりやすく解説

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五島瑛巳

五島瑛巳の俳句

ぐらぐらと鬼の声する桜の芽
こいびとよ木霊ピアノの中にまで
さくら貝ひと粒海を負うかたち
ちちははの匂ひ濃くなる座禅草
はつなつの切れ味のよい雲である
ひきかえす母鳥のあり涅槃図へ
またひとつネジが壊れた秋の蟬
トンネルが寒の汽笛を折りたたむ
ピアニスト十指の梅干し元気元気
ピアニスト水仙の冷えピアノにも
一望の白骨の谷雪あたたか
傷口は夕焼ける漣の赤
冬怒涛見て来し夜の歌やさし
凍てし蝶やがてみなしご火を焚けり
向日葵は陽を浴び影の濃くなりし
四方水攻め蛙城にてそうろう
国境の団栗を噛む骨らしい
夏雲に力瘤ありやわらかし
子雀の足冷えびえと染む子宮
小さな楽器の熱風が来る
少年の骨の硬きに触れ蛍
彼岸花ぽきぽき折って亡夫恋
恐竜の背中は藤の咲くところ
月の海渡りて還る父母の魂
桃を吸ふ仄暗き咽息の急く
歌ひとつ遊牧の空に放ち来し
流れ星生家の窓辺さむざむし
海しづか難聴の子のピアノ鳴る
涙して少女浴衣の帯揺らす
猫じゃらししゃららん即興音快調
白富士をわなげの的に裾野の子
白鳥の足急しく水の旅
石笛花笛 風音を汲む柞原
緑陰の傀儡ひとりにひとつづつ
花明り遺児ふたりあり手のやわら
蒼き指星のフーガを弾き初む
血縁や異国に年賀状往来
赤い林檎の国境齧り一楽徒
酸欠の紅葉の山を立ち泳ぐ
鞦韆や風をはらみてみな帰る
骸骨や裸木もあって花の山
高僧の紅葉の山に針の雨
 




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