久世条教とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 久世条教の意味・解説 

久世条教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/12/05 16:59 UTC 版)

久世条教(くせじょうきょう)は、江戸時代旗本である早川正紀が書いた農民に対する説諭書(農民の心得)で全7箇条。製本としては1799年寛政11年)3月刊行。

「勧農桑(のうそうをすすむ)」「敦孝弟(こうていをあつくす)」「息争訟(そうしょうをやむ)」「尚節倹(せっけんをたっとぶ)」「完賦税(ふぜいをまっとうす)」「禁洗子(せんしをきんず)」「厚風俗(ふうぞくをあつくす)」の7箇条からなる。このうち第5・6条を除く5箇条は、康熙帝が康熙9年(1670年寛文10年)に通達した「康熙聖諭」16箇条を模範としている。

早川は、自ら建てた両教諭所(「典学館」(1791年建立の日本最初の教諭所。1795年に左記に改称。美作国久世)および「敬業館」(1798年建立。備中国笠岡))を通じて疲弊し荒廃した地域の復興のために「久世条教」を月3回民衆に教諭したと言う。当時の久世などに多く見られた堕胎・間引きの習慣を改善するために「禁洗子」の一条を盛り込み、育児を奨励しているのも特徴。




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「久世条教」の関連用語

久世条教のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



久世条教のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの久世条教 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS