ヴェンデルシュタイン (猫)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/01/13 09:55 UTC 版)
|
|||||
| 生物 | ネコ | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 性別 | メス | ||||
| 国籍 |  ドイツ |
||||
| 職業 | ネルトリンゲン市の常勤職員 | ||||
| 外見 | 三毛猫 | ||||
| 名の由来 | 聖ゲオルク教会のダニエル塔の旧称 | ||||
ヴェンデルシュタイン（独: Wendelstein）は、ドイツ・ネルトリンゲンに住んでいる三毛猫である[1][2]。
ネルトリンゲン市の常勤の職員として、市役所に勤務している[1]。ヴェンデルシュタインは、雌の猫であり、もともとは野良猫であったが、聖ゲオルク教会のダニエルと呼ばれる塔に住むようになった[1]。2009年には、塔に住んでいたものとされ、当時はまだ仔猫であった[3]。
ヴェンデルシュタインは、2010年の初め頃に、塔の番人の部屋に現れた[1][4]。それから毎日、350 段に及ぶ塔の階段を上ったり下りたりするようになった[1]。そのうちにヴェンデルシュタインは、塔に勤務している人々になつくようになり、塔で身体を横たえたり、暖を取ったり、餌を食べたり、観光客と戯れたりするようになる[1]。やがて、「ヴェンデルシュタイン」という名前で呼ばれるようになる[1]。ダニエルは、かつて「シュタイン」(Stein) と呼ばれ、後に「ヴェンデルシュタイン」と呼ばれており、猫の名前はこれに由来する[1][5][6]。
ヴェンデルシュタインは、海外からの観光客らが塔の階段を上ったり下りたりする際に、先導役を務めるようにもなり、また、ハトやネズミを追い払うことによって、人気のある塔の清潔を維持するのに役立つようになった。このため、この三毛猫が果たす役割を重要視した市役所の決定により、ヴェンデルシュタインは、塔の予算から 250 - 300 ユーロに相当するキャットフードを給料として受け取ることができるようになり、また塔に自由に寝泊まりできるようになった[1][5][6]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i “ドイツ・ロマンチック街道 ノラネコのサクセスストーリー”. ドイツ観光局. 2019年11月7日閲覧。
- ^ “WENDELSTEIN, DIE KATZE VOM "DANIEL"”. Radio 7 2019年11月7日閲覧。
- ^ “Wendelstein lebt seit 2009 im Turm”. Stadtmarketingverein Nördlingen ist's wert. 2019年11月7日閲覧。
- ^ “ドイツ【ネルトリンゲン】円形の城壁に囲まれた小さな塔の街”. 昭文社 (2017年12月14日). 2019年11月7日閲覧。
- ^ a b “Neuer Bewohner auf dem "Daniel"”. ネルトリンゲン. 2017年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月7日閲覧。
- ^ a b “Kirchturm-Tiger als Taubenschreck”. Münchner Merkur. (2010年6月) 2019年11月7日閲覧。
- ヴェンデルシュタイン (猫)のページへのリンク
