ロリカ・ハマタとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ロリカ・ハマタの意味・解説 

ロリカ・ハマタ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/23 04:42 UTC 版)

175年頃の北部属州駐在のローマ軍団兵の再現

ロリカ・ハマタまたはローリーカ・ハーマータ[1](ラテン語:lorica hamata)はローマ軍が着用していた甲冑の一種である。主に共和政ローマ帝政ローマのほとんどを通じて用いられた。

1世紀2世紀の帝政ローマの一定期間ではローマ市民権を持つ軍団兵にはロリカ・セグメンタタが使用され、非ローマ人からなるアウクシリアの兵士のみ用いられることもあったが、2世紀以降は再び軍団兵を含む全軍で使用された。

ケルト人の影響で共和政ローマ時代にローマでも使われ始めたといわれている。

構造

構造はチェインメイルそのもので、材質は青銅、5–7ミリメートルの輪が水平に組み合わさってできている。丈は太ももあたりまで、袖は肘ほどの長さがあった。

鈍器による衝撃吸収には弱いものの、頑丈であり、柔軟性に富み、手入れさえ怠らなければ数十年にわたって使用することができるという利点があった。

5世紀の帝政ローマ末期でもロリカ・ハマタはローマ全軍で使用されたが、丈は膝上まで、袖も長い形状と変わっている。

関連項目

  1. ^ 三浦權利『図説 西洋甲冑武器事典』柏書房、2000年。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロリカ・ハマタ」の関連用語

ロリカ・ハマタのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロリカ・ハマタのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロリカ・ハマタ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS