ヨーゼフ・ヴォルフとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヨーゼフ・ヴォルフの意味・解説 

ヨーゼフ・ヴォルフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 00:07 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ヨーゼフ・ヴォルフ
Joseph Wolf
Lance Calkinによる肖像画
生誕1820年1月22日
メルツ(Mörz)
死没1899年4月20日
ロンドン

ヨーゼフ・ヴォルフ(Joseph Wolf または、Josef Mathias Wolf、1820年1月22日 - 1899年4月20日)はドイツ生まれの画家である。動物学の分野の博物画を描いた。

略歴

ドイツラインラント=プファルツ州マイエン=コブレンツ郡、メルツ(Mörz)の農家に生まれた。子供の頃から絵の才能を示し、コブレンツの版画出版社でリトグラファーの修行をした。アフリカからフランクフルトに戻ったばかりで、著書の博物画を描くイラストレーターを探していた探検家、博物学者のエドゥアルト・リュッペルと知り合い、ヴォルフの能力に感銘を受けたリュッペルは、ダルムシュタットの自然史博物館(Großherzoglichen Naturalienkabinetts in Darmstadt)の館長、カウプ(Johann Jacob Kaup)にヴォルフを紹介し、博物館でカール・ルートヴィヒ・ゼーガー(Karl Ludwig Seeger)の絵画教室で学び、リトグラファーとして雇われることになった。

カウプの推薦で、当時、ライデン自然史博物館の学芸員であった鳥類学者のヘルマン・シュレーゲルのために最初の図版制作の仕事をした。その図版の出来栄えが期待以上であったので、シュレーゲルは1845年の著書「Traité de Fauconnerie」の図版を依頼し、ヴォルフの描いたハヤブサはこれまでで最も美しい作品であると評価された。

当時、博物学の書籍出版の中心地であったロンドンでも注目されるようになり、1847年秋に、動物学者、博物画家のデーヴィッド・ウィリアム・ミッチェルに招かれて、ロンドンに移り、大英博物館などからの仕事をした。オランダ出身の博物画家、ジョン・ジェラード・キュールマンス(John Gerrard Keulemans、オランダ名:Johannes Gerardus Keulemans:1842-1912)やジョセフ・スミット(Joseph Smit: 1836-1929)といった博物画家とともに、多くの博物書の図版を描いた。図版を描いた書籍にはジョージ・ロバート・グレイの著書「Genera of Birds」などがある。

作品

参考文献

  • Karl Schulze-Hagen, Armin Geus (Hrsg.): Joseph Wolf (1820–1899) – Tiermaler. Ausstellungen Neuburg und London. Basilisken, Marburg an der Lahn 2000, ISBN 3-925347-57-7.
  • Nicole Ricarda Sußet: Lebendigkeit im Bild. Joseph Wolf und die Tiermalerei im 19. Jahrhundert, Basilisken-Presse im Natur + Text Verlag, Rangsdorf 2013, ISBN 978-3-941365-209.
  • Gisela Bohnstedt-Hannon: Der Vogelnarr, Rhein-Mosel-Verlag, Zell 2020, ISBN 978-3-89801-236-2.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ヨーゼフ・ヴォルフのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヨーゼフ・ヴォルフ」の関連用語

ヨーゼフ・ヴォルフのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヨーゼフ・ヴォルフのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヨーゼフ・ヴォルフ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS