ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダとは? わかりやすく解説

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ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/09 06:10 UTC 版)

ヨハン・バプティスト・ゲオルク・ネルーダJohann Baptist Georg Nerudaチェコ語: Jan Křtitel Jiří Neruda ヤン・クジュティテル・イジー・ネルダ1711年ごろ-1776年10月11日[1])は、チェコ出身でドイツで活動した前古典派ヴァイオリニスト作曲家。現代では主にトランペット協奏曲によって知られる。

生涯

ネルーダの生い立ちははっきりしないがドラバチ (cs:Bohumír Jan Dlabačによると1706年から1710年ごろにロシツェ英語版で生まれたとされる[2]ヴァイオリンチェロを学び、プラハの劇場の管弦楽団に数年間勤めた後[1][2]、1741-1742年ごろからドレスデンのルトフスキ伯爵に仕え、1750年以前にドレスデンの宮廷ヴァイオリニストの職を得た[1]

1776年にドレスデンで没した[1]。息子のうち2人はヴァイオリニストとしてドレスデンの宮廷管弦楽団に勤めた[1]

作品

ネルーダの作品は97曲が知られるが、その多くは失われた[1]。その内訳はオペラ1曲(紛失)、宗教歌曲2曲、36曲のシンフォニア、10曲のヴァイオリン協奏曲ファゴット協奏曲ホルン協奏曲、33曲のトリオソナタ(うち6曲が1764年に出版)、ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ、舞曲などがある[1]

もっとも有名な作品はトランペット協奏曲変ホ長調である。この作品はもともとホルン(コルノ・ダ・カッチャ)と弦楽および通奏低音のための協奏曲として1750年ごろにドレスデン宮廷で作曲されたものだが、極端に音が高く、最高音はG6に達する。このため現在ではホルンで演奏されることは稀で、もっぱらトランペット協奏曲として知られる[3]。アレグロ、ラルゴ、ヴィヴァーチェの3楽章からなり、演奏時間は約15分。

脚注

  1. ^ a b c d e f g Pilková, Zdeňka (2001). “Neruda, Johann Baptist Georg [Jan Křtitel Jiří]”. Grove Music Online. Oxford University Press. doi:10.1093/gmo/9781561592630.article.19741 
  2. ^ a b “Neruda, Jan Křtitel Jiří” (チェコ語), Český hudební slovník osob a institucí, (2006-02-21), https://slovnik.ceskyhudebnislovnik.cz/component/mdictionary/?task=record.record_detail&id=2102 
  3. ^ Neruda: Concerto for Horn (Trumpet) in E-flat Major, Ficks Music, https://www.ficksmusic.com/ja-jp/products/neruda-concerto-for-horn-trumpet-in-e-flat-major-henle 

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