ヤミ統計とは? わかりやすく解説

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ヤミ統計

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/21 08:29 UTC 版)

ヤミ統計(やみとうけい)は、日本の公的統計において、統計法(あるいは旧統計報告調整法)による規制を受けずに作成される統計である[1][2]。狭義には、チェック担当機関[注釈 1] による承認を事前に得なければならないという規定を無視して、チェックを受けないまま違法に調査を実施して統計を作成するような事例を指す。 この文脈では、チェック機能がはたらいていないために重複した内容の調査が多数おこなわれ、無用な調査負担が生じるという側面が注目されるため、「ヤミ調査」と表現することも多い[3]。 広義には、統一的な管理制度から漏れる部分が肥大することによる公的統計および政策立案プロセスの品質低下を問題視する立場から、適法なものもふくめて「ヤミ統計」と呼ぶ場合がある[4]

注釈

  1. ^ 統計報告調整法施行時は行政管理庁であったが、その後総務庁、さらに総務省と担当が変遷している。

出典

  1. ^ 経済団体連合会 (1999年3月16日). “わが国官庁統計の課題と今後の進むべき方向: 報告者負担の軽減と利用者利便の向上を目指して”. 日本経済団体連合会. 2025年6月21日閲覧。
  2. ^ 松本健太郎『データから真実を読み解くスキル』日経BP、2021年。ISBN 9784296108602NCID BC05333803 
  3. ^ 経済団体連合会 (2000年4月18日). “ペーパーワーク負担の実態と改善方策に関する調査報告”. 日本経済団体連合会. 2025年6月21日閲覧。
  4. ^ 鈴木卓実 (2020年1月23日). “その政府統計、信用できますか?: ヤミ統計の是非、白書使用の調査の回収率は3割未満”. FinTech Journal. SBクリエイティブ. 2020年1月23日閲覧。

関連項目





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