メルポメネ、エラート、ポリュムニアとは? わかりやすく解説

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メルポメネ、エラート、ポリュムニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/08 13:15 UTC 版)

『メルポメネ、エラート、ポリュムニア』
フランス語: Melpomène, Érato et Polymnie
英語: Melpomene, Erato and Polymnia
作者 ウスタシュ・ル・シュウール
製作年 1652-1655年
種類 板上に油彩
寸法 130 cm × 138 cm (51 in × 54 in)
所蔵 ルーヴル美術館パリ

メルポメネ、エラート、ポリュムニア』(: Melpomène, Érato et Polymnie: Melpomene, Erato and Polymnia)は、17世紀フランスの画家ウスタシュ・ル・シュウールが1652-1655年に板上に油彩で制作した絵画で、パリサン=ルイ島に建つランベール館英語版の「ミューズの間」を飾ったル・シュウールの連作のうちの1点である[1][2]。本作は、連作をなしたほかの作品とともに1777年にダンジヴィレ伯爵英語版の勧めでルイ16世が取得し[1][2]、1785年以降[1]、パリのルーヴル美術館に所蔵されている[1][2]

作品

シモン・ヴーエのアトリエに学んだ[3]ル・シュウールは、17世紀のフランスで尊敬を集めていた画家である[2]。彼は、古代神話に主題をとったバロック的な装飾画を数多く描いた[3]が、裕福な国務官ニコラ・ランベール・ド・トリニー (Nicolas Lambert de Thorigny) のランベール館のために最も重要な装飾画の依頼を受けた。それらの装飾画は、「愛の間」 (1645-1647年ごろ) と「ミューズの間」 (1652-1647年) のためのものであった[1][2]

ほぼ正方形の本作は、木の枝が自然の天蓋のように広がる風景の中に3人のミューズを表している[2]。歌と音楽をつかさどるメルポメネは歌いながら、楽譜を見つめている。聖歌をつかさどるポリュムニアヴィオラ・ダ・ガンバを弾きながら、うっとりと空を見上げている。ポリュムニアの背後にいる、恋愛詩をつかさどるエラートは、ただ1人、鑑賞者のほうを見つめている。彼女たちの姿はバロック的で、流れるような長い衣を纏い、情熱と動きが感じられる[2]

「ミューズの間」の連作 (ルーヴル美術館蔵)

脚注

  1. ^ a b c d e Melpomène, Érato et Polymnie”. ルーヴル美術館公式サイト (英語). 2024年11月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 『ルーヴル美術館 収蔵絵画のすべて』、2011年、530頁。
  3. ^ a b 『NHKルーブル美術館VI フランス芸術の華』、1986年、26頁。

参考文献

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