メルキオール・ホフマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 00:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動メルキオール・ホフマン(Melchior Hofmann、1500年 - 1543年)は、16世紀のドイツ人の宗教家。再洗礼派の一派であるメルキオール派の指導者で平和主義の終末論者。
シュヴァーベンのハルで生まれ、毛皮商だったがルター派の影響を受け1532年からルター派説教者として北ドイツ、スカンディナヴィア、デンマークを毛皮取引の傍ら訪れたが、独自の終末論を説いたため、当局、ルター派と衝突した。1530年初めにストラスブールに訪れ1533年に終末が訪れこの地にキリストが再臨が出現すると預言したが外れその威信は失墜した。この頃にはヤン・マティウスの武力によって千年王国を築こうとする思想が広がっており、その後、逮捕されたためメルキオール派の信徒の多くはマティウスに従いミュンスターを目指した。10年間の監獄生活をおくったが1534年から翌年にかけてミュンスターの反乱が発生しアナバプテストの評判は失墜した。1543年にストラスブールで獄死。
死後、その著書の半数は消失し、メルキオール派も信徒が他の再洗礼派に移るなどして消滅した。
関連作品
- 『Q』 - 歴史小説 作者:ルーサー・ブリセット、翻訳:さとう ななこ 東京創元社
参考文献
- 『キリスト教人名事典』 p1502 日本基督教団出版局
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