ミュータント・メッセージ
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『ミュータント・メッセージ <真実の人>族の教え』(Mutant Message Down Under)とはマルロ・モーガンの作品で、当初はノンフィクションとして刊行されたが、虚偽が明らかになり、フィクションとして再刊された。現在は小説としてあつかわれている。アメリカ人である主人公がオーストラリアの先住民アボリジニの一部族「<真実の人>族」との触れ合いを通してスピリチュアルな教えを学ぶ様を描き、著者は「事実と実際の経験にもとづいて書かれた」と主張している。「高貴な野蛮人[1]」の教えとして、ニューエイジにおいてノンフィクションとして人気を博した。しかし、アボリジニによって本書の虚偽性が明らかにされており、現在もアボリジニによる抗議活動が続いている。本書の冒頭に「ウルンジェリ部族の長老の手紙」を掲載しているが、現在これもねつ造であることがわかっている。[2]
- ^ 「高貴な野蛮人」とは、異文化理解の上での、まちがったステレオタイプ・イメージのひとつである。 (近代化した西洋人から見て)発展途上国や東洋の人々や文化を、自分のイメージで理想化・ねつ造し、過剰にもしくは事実に基づかず、よいものと描いたり考えたりすること。
- ^ 「ミュータント・メッセージ」マルロ・モーガンの真実
- ^ Review by Michael Kisor
- ^ BOOK NEWS Other literary hoaxes, Los Angeles Times, Mar. 9, 2008
- 1 ミュータント・メッセージとは
- 2 ミュータント・メッセージの概要
固有名詞の分類
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