マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテの意味・解説 

マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/21 23:56 UTC 版)

マルク=オーレル・
ド・フォワ・スゾール=コテ
Marc-Aurèle de Foy Suzor-Coté
自画像(1894)
生誕 1869年4月6日
カナダ,ビクトリアビル
死没 1937年1月29日
アメリカ合衆国,デイトナビーチ

マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテ(Marc-Aurèle de Foy Suzor-Coté、本名: Hypolite Wilfrid Marc-Aurèle Côté、1869年4月6日 - 1937年1月29日)はカナダの画家、彫刻家である。

略歴

ケベック州のアルサバスカ(Arthabaska:現在のビクトリアビル)に生まれた。アルサバスカの学校、Collège des Frères du Sacré-Cœurで美術を学んだ。マキシム・ルソー(Maxime Rousseau)という地元の画家と教会の装飾画を描き、ケベックの聖職者で画家のジョゼフ・シャベール(Joseph Chabert: 1831-1894)の弟子になった。

1891年に友人のサン=シャルル(Joseph Saint-Charles)とパリを訪れ、アカデミー・コラロッシで学び、パリ国立高等美術学校レオン・ボナに学び、風景画家のアンリ・アルピニーに影響を受けた。声の良さを見込まれ、パリ国立高等音楽院で声楽の修行もしたが、喉の手術をすることになり、美術に専念することになった。1894年にパリのサロンに出展した[1]。アカデミック美術の多くの作品を描くとともに、彫刻家のオーギュスト・ロダンのもとで彫刻も学んだ。

1894年にカナダに戻り、モントリオールなどで活動した後、1897年に再びフランスに渡り、2度ほどケベックに戻ったが、1907年まで滞在した。アカデミー・コラロッシとアカデミー・ジュリアンで学び[2] 、ノルマンディーやブルターニュ、バスク地方にも旅した。この2回目のパリ留学では、同時期にスウェーデンから留学してきた彫刻家、カール・ミレス(1875-1955)と知り合い、影響を受けた可能性がある[3]

カナダでは1892年からモントリオール美術協会の展覧会に出展して、高評価を受けていた。1913年にカナディアン・アート・クラブに入会し 1916年に王立カナダ芸術アカデミーの会員に選ばれた[4]。1914年と1925年の2回、モントリオール美術協会の展覧会に出展された作品のなかで、最高の作品に贈られるジェシー・ダウ賞を受賞した[1]。トロントや他のいくつかのカナダの都市で何度か展示を行った。

1927年に脳卒中により、創作活動が困難になるが、看護婦で助手の女性の助けを借りて芸術活動を続け、1929年にアメリカのフロリダに移った。1933年に助手の女性と結婚したが1937年にフロリダで亡くなった。

作品

脚注

  1. ^ a b SUZOR-COTÉ, MARC-AURÈLE DE FOY”. /www.biographi.ca. Dictionary of Canadian Biography. 2021年4月9日閲覧。
  2. ^ Reid, Dennis (2012). A Concise History of Canadian Painting (Third ed.). Don Mills, Ontario: Oxford University Press. p. 107. https://librarysearch.library.utoronto.ca/discovery/search?query=any,contains,Reid,%20Dennis%20(2012).%20A%20concise%20History%20of%20Canadian%20Painting%20(Third%20ed.).&tab=Everything&search_scope=UTL_AND_CI&vid=01UTORONTO_INST:UTORONTO&offset=0 2021年4月8日閲覧。 
  3. ^ Tippett 2017, p. 117.
  4. ^ Members since 1880”. Royal Canadian Academy of Arts. 2011年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年9月11日閲覧。

参考文献

  • Tippett, Maria (2017). "Sculpture in Canada". Douglas & McIntyre. Retrieved 2020-08-21.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテ」の関連用語

マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマルク=オーレル・ド・フォワ・スゾール=コテ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS