ベニー・ウォレスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ベニー・ウォレスの意味・解説 

ベニー・ウォレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/23 13:45 UTC 版)

ベニー・ウォレス
Bennie Wallace
ベニー・ウォレス(2006年)
基本情報
出生名 Bennie Lee Wallace Jr.
生誕 (1946-11-18) 1946年11月18日(78歳)
出身地 アメリカ合衆国 テネシー州チャタヌーガ
ジャンル ジャズ
職業 ミュージシャン
担当楽器 テナー・サクソフォーン
活動期間 1971年 -
レーベル Enja、ブルーノート

ベニー・ウォレス[1]Bennie Wallace1946年11月18日 - )[2]は、アメリカジャズテナー・サクソフォーン奏者。

略歴

ウォレスはテネシー州チャタヌーガ生まれ[2]。イーストリッジ・テネシー高校のバンド・ディレクターでドラマーのチェット・ヘッジコス、プロのリード奏者ビリー・アセルトンの勧めで地元のクラブで演奏を始める。アセルトンはステージ・バンド・フェスティバルにゲスト出演し、イーストリッジ高校スウィング・バンドでのウォレスの演奏を耳にした。テネシー大学でクラリネットを学んだ後[2]、1​​971年にモンティ・アレキサンダーの勧めでニューヨークに移住[2]。アレキサンダーに雇われ、アメリカ音楽家連盟の支部に推薦されたため、実質的に入会が保証された。ウォレスはバリー・ハリスバディ・リッチ、ダニー・リッチモンドと共演。デビュー・レコーディングは1977年、フリップ・フィリップススコット・ハミルトンと行った[3]。彼はサックスに大きな影響を与えた多くの人物として、ソニー・ロリンズコールマン・ホーキンスなどを挙げている。1985年に復活したブルーノート・レーベルでレコーディングを行った[2]。このレーベルの初期作品には、彼の形成期に最も影響を与えた音楽の多くが収録されており、アルバム『Twilight Time』に収録された多彩なアーティスト陣は、ブルー・ルーム、アムベッツ・クラブ、ケイティーズ・フォー・オクロック・クラブといったチャタヌーガの地元クラブ・シーンで彼が出会った様々な音楽スタイルを反映している。カントリー&ウエスタン、ウエスタン・スウィング、ロックンロールといった音楽は、ギタリストが好む調号やレパートリーへの精通を必要とした。ウォレスはトロンボーン奏者のレイ・アンダーソンとツアーやレコーディングを行い、彼の卓越した技術によって、ジャズとは必ずしも結びつかないような幅広いレパートリーを探求することができた。

ウォレスはロン・シェルトン監督の映画『ブレイズ』と『ハード・プレイ』にオリジナル楽曲を提供している。

ディスコグラフィ

リーダー・アルバム

  • 『ザ・フォーティーン・バー・ブルース』 - The Fourteen Bar Blues (1978年、Enja)
  • 『ライヴ・アット・ザ・パブリック・シアター』 - Live at the Public Theater (1978年、Enja)
  • 『ザ・フリー・ウィル』 - The Free Will (1980年、Enja)
  • 『プレイズ・モンク』 - Bennie Wallace Plays Monk (1981年、Enja)
  • The Bennie Wallace Trio & Chick Corea (1982年、Enja)
  • 『ビッグ・ジムのタンゴ』 - Big Jim's Tango (1983年、Enja)
  • 『スウィーピング・スロウ・ザ・シティ』 - Sweeping Through the City (1984年、Enja)
  • 『トゥワイライト・タイム』 - Twilight Time (1985年、Blue Note)
  • 『ジ・アート・オブ・ザ・サキソフォン』 - The Art of the Saxophone (1987年、Denon)
  • 『ミスティック・ブリッジ』 - Mystic Bridge (1987年、Enja)
  • 『ボーダータウン』 - Bordertown (1988年、Blue Note)
  • 『P.S.アイ・ラヴ・ユー』 - Brilliant Corners (1988年、Denon) ※with 山下洋輔
  • The Old Songs (1993年、AudioQuest)
  • 『ザ・トーク・オブ・ザ・タウン』 - The Talk of the Town (1993年、Enja)
  • Bennie Wallace (1998年、AudioQuest)
  • 『サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー』 - Someone to Watch Over Me (1999年、Enja) ※旧邦題『やさしき伴侶を』
  • 『イン・ベルリン』 - Bennie Wallace in Berlin (2001年、Enja)
  • Moodsville (2001年、Groove Note)
  • 『ザ・ニアネス・オブ・ユー』 - The Nearness of You (2004年、Justin Time)
  • 『ディスオーダー・アット・ザ・ボーダー~ザ・ミュージック・オブ・コールマン・ホーキンス』 - Disorder at the Border (2006年、Enja)

参加アルバム

脚注

  1. ^ ベニー・ウォーレス」の表記もある。
  2. ^ a b c d e Colin Larkin, ed (1992). The Guinness Who's Who of Jazz (First ed.). Guinness Publishing. p. 413/4. ISBN 0-85112-580-8 
  3. ^ Carr, Ian; Fairweather, Digby; Priestley, Brian (1995). Jazz: The Rough Guide. The Rough Guides. pp. 667. ISBN 1-85828-137-7. https://archive.org/details/jazzroughguide00carr/page/667 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ベニー・ウォレスのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベニー・ウォレス」の関連用語

ベニー・ウォレスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベニー・ウォレスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベニー・ウォレス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS