ムレキシド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 14:38 UTC 版)
ムレキシド(Murexide)は、プルプル酸のアンモニウム塩である。プルプル酸アンモニウム、アンモニウムプルプラートとも[1]。気体アンモニア中でアロキサンチンを100℃以上に加熱するか、酸化水銀中で5-アミノバルビツール酸を加熱することによって生成する。ウォルター・ハートリー[2]は、吸収スペクトルで調べた時に十分に純粋なムレキシドを得ることが難しいことを見出し、ムレキシドの新しい生成法を開発した。この方法では、アロキサンチンを沸騰した大量の無水アルコールに溶解させ、乾燥した気体アンモニアを溶液中に約3時間通す。この溶液から沈殿物を濾し取り、無水アルコールで洗って乾燥させる。この方法で得られた塩は、無水状態である。また、アルコール性アンモニア中で約75℃でアロキサンを昇華することによっても得られる。形成された紫色の固体は水に容易に溶け、この溶液は、ムレキシドの溶液と区別が付かなくなる。
- ^ 日本化学物質辞書Web 日化辞番号:J9.520F
- ^ Some information on the chemist Walter Noel Hartley is available here
- ^ Peter J. T. Morris and Anthony S. Travis (November 1992), “A History of the International Dyestuff Industry”, American Dyestuff Reporter 81 (11)
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- 2 ムレキシドの概要
- 3 出典
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