ブロック174とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ブロック174の意味・解説 

ブロック174

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/21 14:10 UTC 版)

ブロック 174

  • 用途:偵察機
  • 製造者SNCASO
  • 初飛行:1939年1月5日
  • 生産数:50機
  • 運用開始:1940年3月
  • 運用状況:退役
ブロック 174

ブロック 174 (Bloch MB.174)は、ブロック社によって開発されSNCASOで生産されたフランスの偵察機である。速度と操縦性に優れていたものの、登場が遅すぎたため戦争のなりゆきに影響を及ぼすことはなく、1940年5月までにわずか50機が生産されただけである。しかし、フランスの敗北前の数週間に、ドイツの戦闘機に匹敵する性能を証明した。

概要

最初の作戦飛行でMB.174の操縦桿を握ったのは、フランス民間航空の先駆者、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ大尉で、1940年3月29日のことである。試作機はすでに前年の1939年1月5日に飛行しており、優れた性能を示していた。 偵察機型に加えて、ブロック 175ブロック 176の2つの爆撃機型があった。いずれも戦闘に参加しなかったが、非常に評判が良かったため、戦後になってからも、雷撃機型が制作されたほどである。

独仏休戦協定後に行われたフランス空軍の再編成で、チュニジアを拠点とし、1941年から1942年にかけて多くの急降下爆撃任務を遂行した[1]

性能諸元

  • 全長:12.22 m
  • 全幅:17.90 m
  • 全高:3.58 m
  • 重量:7,150kg
  • エンジン:グノーム・ローン14 空冷星型14気筒 1,140hpx 2
  • 最大速度:530 km/h (高度5,200mで)
  • 上昇限度 : 11,000m
  • 航続距離:1,650km
  • 武装:7.5mm機銃×7,爆弾400kg
  • 乗員:3名

出典

  1. ^ MB 170-178: origins, characteristics and performance data” (英語). Dassault Aviation, a major player to aeronautics. 2025年5月21日閲覧。

参考書籍

  • Angelucci, Enzo、Matricardi, Paolo 著、石川好美 訳『航空機 第二次大戦Ⅰ』木村秀政(日本語版監修)、小学館〈万有ガイド・シリーズ4〉、1981年9月。 



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ブロック174のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブロック174」の関連用語

ブロック174のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブロック174のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブロック174 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS