ブルート・アウス・ノートとは? わかりやすく解説

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ブルート・アウス・ノート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/04 01:48 UTC 版)

ブルート・アウス・ノート
Blut Aus Nord
出身地 フランス カルヴァドス県モンドヴィル
ジャンル ブラックメタル[1][2][3]
オルタナティヴ・メタル[3]
インダストリアル[2][3]
ゴシック・ロック[3]
実験音楽[2][3]
ヘヴィメタル[3]
シンフォニックブラックメタル[3]
活動期間 1994年 -
レーベル Debemur Morti、Appease Me...、キャンドルライト
メンバー Vindsval
W.D. Feld
GhÖst
Thorns

ブルート・アウス・ノート (Blut Aus Nordフランス語: [blut o nɔʁ]ドイツ語: [bluːt aʊs nɔʁt])は、1994年フランスで結成されたブラックメタルバンド。バンド名はドイツ語で「北方からの血」。

略歴

1994年、Vindsvalが「Vlad」という名前のソロ・プロジェクトとしてスタート。

1995年に現在のバンド名へと変更しアルバム『Ultima Thulée』をリリース。

4枚目のアルバム『The Work Which Transforms God』は、ほぼインストゥルメンタルのアルバムで歌詞も公にされていないが、コンセプト・アルバムである[4][5]。この作品は聴衆が持つ現実やさまざまな形而上学的な事柄に対する偏見や先入観に挑戦することを意図している[6]。このアルバムは『Terrorizer Magazine』によって2003年にリリースされたアルバムのトップ10に選出されている。ジャーナリストのAvi Pitchonはこう述べている。「ブルート・アウス・ノートはおそらく他のバンドよりもブラックメタルというジャンルの発展に寄与している。 2003年に発表された作品『The Work Which Transforms God』は私たちを『ブラックホールメタル』という歪んで、崩壊しつつあるジャンルの転換点へと誘う。これは今日ではシューゲイザー・ブラックメタルとも言われているものだ[6]」。

2007年、アルバム『Odinist: The Destruction of Reason by Illumination』をリリース。 サブタイトルはアレイスター・クロウリーの引用である[7]

音楽的特徴とコンセプト

リーダーのVindsvalはこのように述べている。

ブルート・アウス・ノートは芸術的なコンセプトに基づいている。我々は現存する人類のいかなるカテゴリーにも属する必要がない。もし、ブラックメタルというものが単に破壊衝動にすぎず、音楽のスタイルを表すものでないのならば、ブルート・アウス・ノートはブラックメタルといえるだろう。けれども、もし我々があの子供染みたサタンの道化どもと一緒にされるというのであれば、この哀れなサーカスからは抜けさせてほしい。この芸術はああいった二流バンドや、10年前に作られた古くさい音楽よりも価値のあるものだ[4]

メンバー

  • Vindsval - ボーカル、ギター (1994年-)
1979年生まれ。『Ultima Thulée』を作った時は15歳だった。フランスのアンダーグラウンド・レーベル「Appease Me...」も経営している。
  • W.D. Feld - ドラム、エレクトロニクス、キーボード (1994年-)
  • GhÖst - ベース (2003年-)
  • Thorns - ドラム (2014年-)

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • Ultima Thulée (1995年)
  • Memoria Vetusta I – Fathers of the Icy Age (1996年)
  • The Mystical Beast of Rebellion (2001年)
  • The Work Which Transforms God (2003年)
  • MoRT (2006年)
  • Odinist: The Destruction of Reason by Illumination (2007年)
  • Memoria Vetusta II – Dialogue with the Stars (2009年)
  • 777 – Sect(s) (2011年)
  • 777 – The Desanctification (2011年)[8]
  • 777 – Cosmosophy (2012年)
  • Memoria Vetusta III: Saturnian Poetry (2014年)
  • Deus Salutis Meæ (2017年)
  • Hallucinogen (2019年)
  • Disharmonium – Undreamable Abysses (2022年)
  • Lovecraftian Echoes (2022年)
  • Disharmonium – Nahab (2023年)

EP

  • Thematic Emanation of Archetypal Multiplicity (2005年)
  • Dissociated Human Junction (2007年)
  • What Once Was... Liber I (2010年)
  • What Once Was... Liber II (2012年)
  • What Once Was... Liber III (2013年)
  • Debemur MoRTi (2014年)
  • Triunity (2014年)

脚注

  1. ^ Blut Aus Nord Memoria Vetusta II Dialogue With The Stars Review - Review of Memoria Vetusta II Dialogue With The Stars by Blut Aus Nord”. Heavymetal.about.com (2009年2月24日). 2012年11月24日閲覧。
  2. ^ a b c Blut Aus Nord reviews, music, news - sputnikmusic・2016年8月19日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g Blut aus Nord|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2016年8月19日閲覧。
  4. ^ a b アーカイブされたコピー”. 2007年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年2月9日閲覧。
  5. ^ Blut Aus Nord’s What Once Was… Liber II (July 2012) in the context of their discography”. Vivalavinyl.com. 2012年11月24日閲覧。
  6. ^ a b Avi Pitchon, "Dark Matter", Terrorizer No. 182, April 2009, p. 42.
  7. ^ Blut Aus Nord - Past, Present, and Future - Ultimate Metal Forum”. Ultimatemetal.com. 2012年11月24日閲覧。
  8. ^ Blut Aus Nord - New Album Details Revealed, Trailer Online”. Metal Storm. 2012年11月24日閲覧。

外部リンク




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