ブトヴィーダスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ブトヴィーダスの意味・解説 

ブトヴィーダス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/17 23:02 UTC 版)

ブトヴィーダス
Butvydas
リトアニア大公
在位 1290/1年 - 1294/5年

死去 1294/5年
子女 ヴィテニス
ゲディミナス
ヴァイニウス
テオドラス
家名 ゲディミナス家
王朝 ゲディミナス朝
父親 スカルマンタス?
テンプレートを表示

ブトヴィーダスプクヴェラス[1]リウトベラスリトアニア語: Putuwerus[1]1294/5年に死去)は、リトアニア大公ヴィテニスの父及びゲディミナスの父と思われている人物であり、後のゲディミナス朝の始祖である[1]

確実な情報

ブトヴィーダスが記述されている唯一信頼に足りうる[1]歴史上の資料はペーター・フォン・ドブスブルクの年代記である。同書における1291年の項では息子のヴィテニスポーランドに遠征させたブトヴィーダスのことを「リトアニアの王」(ラテン語: Rex Lethoviae)と呼んでいる。年代記に書かれたブラックレターは大公の名をPutuwerusないしは、より少ない可能性としてのLutuwerusと読むのを可能とする[1]

推定

ブィホヴィエツ年代記 』に代表されるような後世の歴史書がブトヴィーダスについて«з именя держачого в Жомойти речоного Эйрагола»と記述していることから、ジェマイティアが出生の地だと裏付けられる。テオドラス・ナルブタスは、アリオガラの創設者で、1264年トレニオタ殺害後にポラツク公国を受け取った海賊リウトベラスの伝説について挙げた[2]。これに関してはナルブタスは、他で確認されていないポーランド語の文献『Rękopis Rovdana』(Rovdan写本)を利用したといわれる[1]

ポーランドの歴史家であるユーゼフ・プズィナは、ブトヴィーダスは『イパチエフ年代記』における1289年の兄弟と思われるブティゲイディスの記述に出ている可能性があると推測している[3][1]

イェージ・オクマニスキイは『ザドンシナ』の記述でゲディミナス家の者が自らを“スカルマンタスの曾孫”と名乗っていることからブトヴィーダスの父はスカルマンタスであることに気付いた[4][1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h Насевіч В. Л. Путувер // Энцыклапедыя гісторыі Беларусі: У 6 т. — Т. 6. — Кн. 1. — Мінск, 2001. С. 8.
  2. ^ Narbutt T. Dzieje starożytne narodu Litewskiego. — T. 4. — S. 310—313.
  3. ^ Puzyna J. Kim był i jak sie naprawdę nazywał Pukuwer ojciec Giedymina // Ateneum Wileńskie. — T. 10. — 1935. — S. 1-43.
  4. ^ Охманьский Е. Гедиминовичи — «правнуки Сколомендовы» // Польша и Русь. — М., 1974. — С. 358—364.

参考文献

関連項目

先代
ブティゲイディス
リトアニア大公
1291年 - 1295年
次代
ヴィテニス


このページでは「ウィキペディア」からブトヴィーダスを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からブトヴィーダスを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からブトヴィーダス を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブトヴィーダス」の関連用語

ブトヴィーダスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブトヴィーダスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブトヴィーダス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS