フランソワ・デュコー=ブルジェとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > フランソワ・デュコー=ブルジェの意味・解説 

フランソワ・デュコー=ブルジェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 08:26 UTC 版)


モンシニョールフランソワ・デュコー=ブルジェ (François Ducaud-Bourget, 1897年11月24日 - 1984年6月12日[1]) は著名なカトリック聖伝主義のフランス人司祭であり高位聖職者、また聖ピオ十世会創設者のマルセル・ルフェーブル大司教の親しい協力者でもあった人物である。

フランスのレジスタンス運動

フランソワ・デュコー=ブルジェはボルドーで生まれた。第二次世界大戦中、彼は司祭としてフランスのレジスタンス運動に参加し、ユダヤ人がスペインに逃げるのを手助けし[要出典]、その功績によりシャルル・ド・ゴール政権から勲章を授与された[要出典]

彼は1946年にマルタ騎士団チャプレンに任命され[2]、教皇ピオ12世の時代には高位聖職者に任命された[3]。(公的文書は不明であるものの、後にこの称号は剥奪されたと思われる)。

第2バチカン公会議を受けて

第2バチカン公会議に伴うローマ・ミサ典礼の改訂を拒否し、以前は病院であったパリの Hôpital Laënnec のチャペルにてラテン語のトリエント・ミサの執行を組織した。1971年に彼が当該チャペルから追放されたとき、当時のパリ大司教 François Marty 枢機卿からトリエント・ミサのみが執行される別の場所を得ようと努めたが、無駄に終わった。これに伴い、1977年2月27日にサン・ニコラ・ドゥ・シャルドネ教会の乗っ取りを組織し、当該教会の主任司祭を追放した[4][5][6]

1984年にサン=クルーにて86歳で死去し、サン・ニコラ・ドゥ・シャルドネ教会に埋葬された。墓の上には彼の胸像が置かれている。彼の後任としてフィリップ・ラゲリ神父がシャルドネ教会の責任者となった。フィリップ・ラゲリ神父は、後に「善き牧者会」(英: Institute of the Good Shepherd) を設立した。

ポップカルチャー

ジャン・ドロードは、著書 Le Cercle d'Ulysse の中で、シオン修道院の "Nautonnier"(グランドマスター)として、ジャン・コクトーの後継者としてデュコー=ブルジェを紹介している。

参照

  1. ^ Mgr François Ducaud-Bourget”. La Porte Latine. 聖ピオ十世会フランス管区. 2023年7月5日閲覧。
  2. ^ Mgr François Ducaud-Bourget”. La Porte Latine. 聖ピオ十世会フランス管区. 2023年7月5日閲覧。
  3. ^ Ducaud-Bourget resigned his title of Chaplain in 1976, according to H. J. A. Sire, The Knights of Malta, pg. 277 (Yale University Press, 1994); ISBN 978-0-300-05502-3
  4. ^ Mgr François Ducaud-Bourget”. La Porte Latine. 聖ピオ十世会フランス管区. 2023年7月5日閲覧。
  5. ^ ジャック・プレヴォタ 著、斎藤かぐみ 訳『アクシオン・フランセーズ フランスの右翼同盟の足跡』白水社〈文庫クセジュ〉、2009年、135頁。 
  6. ^ “Les 30 ans d'occupation de Saint Nicolas-du-Chardonnet”. Le Nouvel observateur. (2007年2月27日). オリジナルの2007年4月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070404134013/http://tempsreel.nouvelobs.com:80/actualites/societe/20070227.OBS4493/les_trente_ans_de_loccupationde_saintnicolasduchardonne.html 2023年7月5日閲覧。 

外部リンク

Template:SSPX




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  フランソワ・デュコー=ブルジェのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フランソワ・デュコー=ブルジェ」の関連用語

1
32% |||||

2
32% |||||

3
18% |||||


5
18% |||||

6
18% |||||

7
16% |||||

8
16% |||||

9
16% |||||

10
14% |||||

フランソワ・デュコー=ブルジェのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フランソワ・デュコー=ブルジェのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフランソワ・デュコー=ブルジェ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS