フェロー航空 (1946年)とは? わかりやすく解説

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フェロー航空 (1946年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/13 20:42 UTC 版)

フェロー航空(フェローこうくう、フェロー語: Føroya Flogfelag[1] または Flogfelag Føroya[2], 英語: Faroe Airlines)は、かつて存在したフェロー諸島航空会社である。

歴史

フェロー航空は、Dánjal Niclasen, Zacharias Niclasen, Ewald Kjølbro, Leif Waagsteinといったフェロー諸島の各島で事業を営む人々が中心となって設立された。

フェロー諸島には第二次世界大戦中にイギリス軍が同地を占領していた際に建設した軍用の飛行場がヴォーアル島にあり、大戦終結に伴って軍が撤退したため、飛行場は使用されていなかった。フェロー航空はこの飛行場を利用し、1946年7月からフェロー諸島とイギリス、デンマークを結ぶ路線の運航を開始した。同社は航空機を所有しておらず、実際の運航は同年に設立されたイギリスの航空会社スコティッシュ航空が、軍から払い下げられたC-47を改装した機体により行った。毎週月曜にグラスゴー(プレストウィック)-ヴォーアル-グラスゴー-コペンハーゲン、翌火曜にコペンハーゲン-グラスゴー-ヴォーアル-グラスゴーを運航する形で、週に1往復が運航された[3]

しかしこの飛行場は非常に条件が悪かった。地形により霧がかかりやすい上に、地上の設備も軍の撤退後の放置により荒廃していた。もともとが軍用の飛行場であったため、民間機の離着陸を支援するための設備は全くなく、給油も不可能であった。フェロー航空は同年秋に運航を終了、その後同社はカタリナ機の使用も検討していたが、運航が再開されることはなかった。

脚注

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  1. ^ Arge 234
  2. ^ Royna seg við regluligari flúgving
  3. ^ "Prestwick-Faroes Air Service" The Glasgow Herald, Jul. 19, 1946: 4.

参考文献




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