フェアリー_(ゲーム)とは? わかりやすく解説

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フェアリー (ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/07 01:41 UTC 版)

フェアリー (Fairy) とは、本流と異なる変則ルールで行うゲームやそのルールを指す。基本的には任意のゲーム類とそのルールに関して適用可能な概念であるが、チェスなど二人零和有限確定完全情報ゲームに多い、本流ルールが確立しており通常はほぼそのルールで遊ばれるゲームについて言い、麻雀のようにローカルルールの類が多数あり、それらのいくつかを適用して遊ぶのが通常であるゲームについてはあまり言わない[1]。代表的な具体例としては、世界的には「フェアリーチェス」が代表的であり、日本ではそれに加えて変則詰将棋が「フェアリー詰将棋」として代表的で、それらを指して単に「フェアリー」とすることも多い。

フェアリーの例

指しチェスにおいては、駱駝、飛蝗などの特殊な動きをするフェアリーコマの導入、異なる初期配置などが存在する。

また、チェス・プロブレムでは、上記のルールにあわせて、特にメイトを目的としないチェスを用いたパズル全般もフェアリーと呼ばれる。他に、基本的には通常のプロブレムのルールの上で、その盤面にどのようにして到達したかを求めるレトログレード解析による解法を主な趣向とした[2]レトロプロブレムもまた、フェアリーとして独立した一分野として多数の作品が発表されている。

詰将棋においては、ばか詰(協力詰)、自殺詰、特殊コマ導入、安南ルール、天竺ルールなどがある。詰将棋雑誌の『詰将棋パラダイス』には、「フェアリーランド」というフェアリー専門のコーナーが存在する。1年で最も優れたフェアリー作品に与えられる賞は「妖精賞」という名称である。その他の将棋関係については変則将棋将棋類の一覧の記事を参照のこと。

注釈

  1. ^ とはいえ「宇宙麻雀」のように、フェアリーと呼ぶのが良さそうな例もあるが。
  2. ^ 日本将棋ではルール上、詰将棋にそのような趣向は無いが、チェスのルールではアンパッサンのような「ある盤面において、その直前の手がどのような手であったかに依存する、可能な手」が存在するため、それが関与する出題が可能となる。

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