ファオンティスとは? わかりやすく解説

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ファオンティス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 05:40 UTC 版)

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ファオンティスまたはファイオン (ラテン語: Phaontis, Phaion)またはファオン (英語: Phaon) は、ローマ皇帝ネロに従った解放奴隷であり、親友でもあった人物[1][2]。ネロの最後の時に、アパフロディトス、ネオフュトゥス、スポルスと共に皇帝をローマ郊外の自分のヴィラに連れ出し、自殺させた。

人物

"Phaontis | Aug(usti) l(iberti) a rat(ionibus)"(ファオンティス、皇帝の解放された財務長官)と刻まれたアンフォラが見つかっており、ファオンティスはネロの財務長官の地位にあったと推測される[1]

ファオンティスはネロではなく、小ドミティア・レピダに解放された解放奴隷だった可能性もある。小ドミティア・レピダが54年に処刑されたとき、その財産やクリエンテスがネロに継承されたからである。ある碑文には、L・ドミティウス・ファイオンL. Domitius Phaion) という記述がみられ、小ドミティア・レピダからノーメンを受け継いでいたことを示唆している[1]

フィクション作品

1951年の映画クォ・ヴァディスでは、D・A・クラーク=スミス演じるファオンティスがネロの建築家として描かれた。

脚注

  1. ^ a b c Weaver, Paul (2005). “Phaon, Freedman of Nero”. Zeitschrift für Papyrologie und Epigraphik 151: 243–252. ISSN 0084-5388. JSTOR 20191993. 
  2. ^ Champlin, Edward (2005). Nero. Harvard University Press. p. 5. ISBN 978-0-674-01822-8. https://books.google.com/books?id=30Wa-l9B5IoC&dq=sporus+sabina&hl=pt-BR&source=gbs_navlinks_s 

参考文献

  • Gregory, A. P. (1995). “A study in survival: the case of the freedman C. Domitius Phaon”. Athenaeum (Università di Pavia): 401–410. ISSN 0004-6574. 



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