バルニム4世 (ポメラニア公)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > バルニム4世 (ポメラニア公)の意味・解説 

バルニム4世 (ポメラニア公)

(バルニム4世 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/01 12:37 UTC 版)

バルニム4世
Barnim IV.
ポメラニア公
バルニム4世とその妃
在位 1326年 - 1365年

出生 1319/20年
死去 1365年8月22日
神聖ローマ帝国
ポメラニア公領ヴォルガスト[1]
配偶者 ゾフィー・フォン・ヴェルレ
子女 ヴァルティスラフ6世
ボギスラフ6世
エリーザベト
家名 グリフ家
父親 ポメラニア公ヴァルティスラフ4世
母親 エリーザベト・フォン・リンドー=ルッピン
テンプレートを表示

バルニム4世(Barnim IV., 1319/20年 - 1365年8月22日)は、ポメラニア=ヴォルガスト公(在位:1326年 - 1365年)。ポメラニア公ヴァルティスラフ4世とその妃エリーザベトの息子。善良公ポーランド語:Dobry)とよばれる。

生涯

バルニム4世は1324年に母エリーザベトおよび兄ボギスラフ5世とともに文書の発行者として資料に初めて確認される。1343年の時点でも、バルニムは自身の印章を持っていなかった。これは、バルニムの誕生が1319年から1320年であることを示している[2]。資料によると、バルニムは領地の統治において主要な役割を果たしていなかったようで、公領は兄ボギスラフ5世(大公)が代わって統治した[3][4]

1343年7月11日、バルニム4世は兄ボギスラフ5世とポーランド王カジミェシュ3世ドイツ騎士団に対抗するため同盟を締結した[4]。これにより、同年7月8日にポーランド王とドイツ騎士団との間で締結されたカリシュ条約の不可侵権が保証された[5]

兄ボギスラフ5世から共同統治を認められ、リューゲン島を統治した。善良公というあだ名は、14世紀の『Genealogia bukowska』に記されている[2]

結婚と子女

バルニム4世は、おそらくヴェルレ=ギュストロー領主ヨハン2世の娘でザクセン=ラウエンブルク公アルブレヒト4世の未亡人であったゾフィー・フォン・ヴェルレと結婚した[1]。2人の間には3子が生まれた。

バルニム4世から、一族の中で最も長く続いたヴォルガスト系グリフ家が誕生した。バルニムの4代目の子孫であるエーリヒ2世は、1459年にスウプスク公領、1464年にシュチェチン公領を継承した。ヴォルガスト公領はエーリヒ2世の弟であるヴァルティスラフ10世が保持したが、ヴァルティスラフ10世の死後、西ポメラニア全土はエーリヒ2世の子孫が継承した。

脚注

  1. ^ a b Rymar 2005, pp. 312–315.
  2. ^ a b Rymar 2005, p. 312.
  3. ^ Roderich Schmidt: Bogislaw V.. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 2, Duncker & Humblot, Berlin 1955, ISBN 3-428-00183-4, S. 416 f. (電子テキスト版).
  4. ^ a b Kozłowski & Podralski 1985, p. 43.
  5. ^ Rymar 2005, p. 310.
  6. ^ Rymar 2005, pp. 351–355.

参考文献

先代
ヴァルティスラフ4世
ポメラニア=ヴォルガスト公
1326年 - 1365年
次代
ヴァルティスラフ6世



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  バルニム4世 (ポメラニア公)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バルニム4世 (ポメラニア公)」の関連用語

バルニム4世 (ポメラニア公)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バルニム4世 (ポメラニア公)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのバルニム4世 (ポメラニア公) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS