ハルメン・ステーンウェイク

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ハルメン・ステーンウェイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/07/25 05:54 UTC 版)

ハルメン・ステーンウェイク Harmen Steenwijck
ステーンウェイク作、「魚、鍋などのある静物」
生誕	1612年ころ デルフト
死没	1656年以降 デルフト

ハルメン・ステーンウェイク（ Harmen Steenwijck、1612年ころ生まれ、1656年以降に没）はオランダ黄金時代の画家、版画家の一人である。静物画を描いたことで知られる。

略歴

デルフトの眼鏡職人の息子に生まれた。父親がオランダ東部の街、Steenwijkの出身であったとされる。弟に静物画家になったピーテル・ステーンウェイク(Pieter Steenwijck:c.1615-1666)がいる。生年は明らかでなく最初の知られている作品の制作年が1633年であったことから1612年ころと見積もられた。

1628年に叔父にあたるライデンの画家、ダーフィット・バイリー(David Bailly)の弟子になったとされる。ライデンでは5年ほど修行したと推定され、1636年にはデルフトに戻っていて、デルフトの聖ルカ組合のメンバーになっている。1837年からデルフトの民兵組織に加入していた記録があり、1654年にオランダ領東インドに商船で航海し、翌年1月にデルフトに戻った記録があるが、その後の消息や没年は知られていない。

静物画家として知られ、魚などを描いた作品で知られる。絵を学んだダーフィット・バイリーがしばしば描いた「ヴァニタス」と呼ばれる頭蓋骨や花、蝋燭などを描いて「人生のはかなさ」を示す寓意画も描いた。

作品

• 
  『静物：人生の虚無の寓意』
  ナショナル・ギャラリー (ロンドン) 蔵
• 
  頭蓋骨、本、笛、パイプのある静物画
  バーゼル市立美術館 蔵
• 
  水差し、魚、果物のある静物画
  アムステルダム国立美術館 蔵
• 
  果物と死んだ雉のある静物画
  アムステルダム国立美術館 蔵

参考文献

• Biografische gegevens bij het RKD-Nederlands Instituut voor Kunstgeschiedenis
• Korte biografie en afbeeldingen met toelichting op de Web Gallery of Art
• Liedtke, W., e.a. (2001) Vermeer and the Delft School. Yale University Press. p. 347

外部リンク

• Works and literature at PubHist
• An Allegory of the Vanities of Human Life at the National Gallery, London
• Harmen Steenwijck at the Netherlands Institute for Art History
• Vermeer and The Delft School, a full text exhibition catalog from The Metropolitan Museum of Art, which contains material on Harmen Steenwijck