ノースウエスト航空5便エンジン脱落事故とは? わかりやすく解説

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ノースウエスト航空5便エンジン脱落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/23 05:48 UTC 版)

ノースウエスト航空 5便
1994年に撮影された事故機
インシデントの概要
日付 1990年1月4日
概要 飛行中のエンジン脱落
現場 アメリカ合衆国フロリダ州マディソン
北緯30度38分 西経83度24分 / 北緯30.633度 西経83.400度 / 30.633; -83.400座標: 北緯30度38分 西経83度24分 / 北緯30.633度 西経83.400度 / 30.633; -83.400
乗客数 139
乗員数 6
負傷者数 0
死者数 0
生存者数 145 (全員)
機種 ボーイング727-251
運用者 ノースウエスト航空
機体記号 N280US[1]
出発地 マイアミ国際空港
目的地 ミネアポリス・セントポール国際空港
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ノースウエスト航空5便エンジン脱落事故は、1990年1月4日に発生した航空事故である。マイアミ国際空港からミネアポリス・セントポール国際空港へ向かっていたノースウエスト航空5便(ボーイング727-251)の第3エンジンが飛行中に脱落し、緊急着陸した事故である[2]

事故の経緯

ノースウエスト航空5便はEST8時15分にマイアミ国際空港から離陸した。午前9時10分頃に高度35,000フィート (11,000 m)を巡航中に、突然機体後方部で大きな音がした[2]。パイロットは第3エンジンの推力が失われたことに気づき、緊急事態を宣言した。パイロットは着陸後に機体を見るまで、第3エンジンが脱落していることに気付かなかった[3][4]。9時58分、5便はタンパ国際空港に緊急着陸した[5]。乗員乗客はいずれも負傷せず、無事に地上へ降り立った。脱落したプラット・アンド・ホイットニー JT8D-15ジェットエンジンは、フロリダ州マディソン近くで発見された[5]

事故原因

国家運輸安全委員会(NTSB)が事故調査を行った。調査から、前方トイレの外部シールが欠落しており、安全ボタンおよび内側シールの取付が適切でなかったことが判明した。シールの欠落により、機体が加圧されたときにトイレから液体漏れが発生し、これが凍結して第3エンジンに吸い込まれてコンプレッサー・ブレードが損傷を受けたものと推定された[4]。ボーイング727のエンジンは、極度の損傷を受けると機体胴体部からはずれるよう設計されている[2]

NTSBは事故原因を、「整備士が前方トイレの適切な保守を怠ったこと」であるとした[4]

脚注

関連項目




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