デトロイト・テクノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/02 00:10 UTC 版)
デトロイト・テクノ | |
---|---|
現地名 | Detroit techno |
様式的起源 | テクノ、インダストリアル、エレクトロ、シカゴ・ハウス、シンセポップ |
文化的起源 | 1980年代中期![]() |
関連項目 | |
ミニマル・テクノ、ゲットーテック |
デトロイト・テクノ(Detroit techno)は、アメリカのミシガン州デトロイトから発信されるテクノ、またはデトロイト出身のアーティストに共通した音楽性を持つテクノのジャンルをさす。
歴史
主に「16ビートのシーケンス」「アナログシンセサイザーとドラムマシン、デジタル・シンセサイザーの多用」などの特徴がある。派生元のシカゴ・ハウスと比較すると、シリアスな雰囲気で複雑に入り組んだリズムパターンを持つ楽曲が多い。ホアン・アトキンスらは、ジョージ・クリントンのパーラメントのアルバム『マザーシップ・コネクション』から影響を受け、デトロイトの差別・偏見・制限から自由になることを理想とした。[1]
ホアン・アトキンス[2]、デリック・メイ、ケビン・サンダーソンら、1980年代中期にデトロイトにて活動していたDJ、プロデューサーたちがルーツである。
ビル・ブルースターとフランク・ブロートンによる著書『Last Night A DJ Saved My Life』[3]によると、もともと「デトロイト・テクノ」はデトロイト近郊にあるシカゴから生まれたハウス・サウンド(シカゴ・ハウス)をデトロイトのアーティストが独自解釈した音楽だった。
著名なアーティスト・DJ
- ホアン・アトキンス
- デリック・メイ
- ムーディーマン
- リッチー・ホゥティン
- ケビン・サンダーソン
- カール・クレイグ
- エディー・フォークス
- マイク・バンクス
- ジェフ・ミルズ
- ブレイク・バクスター
- アンソニー・シェイカー
- ロバート・フッド
- ジェームズ・ペニントン
- ケニー・ラーキン
- アラン・オールダム
- クロード・ヤング
- DJ・ロランド
デトロイト以外出身のアーティスト・DJ
- ダン・カーティン(オハイオ州出身)
- イアン・オブライエン
代表的なレーベル
- アンダーグラウンド・レジスタンス (Underground Resistance)
- プラネットE
- トランスマット (Transmat)
- メトロプレックス (Metroplex)
脚注
- ^ https://interamerica.de/current-issue/schaub/ Current issue] interamerica.de 2025年7月2日閲覧
- ^ Juan Atkins, Juan Maclean - A Nurvous + Rinsed Event Resident Advisor 12 May 2025
- ^ “そして、みんなクレイジーになっていく 増補改訂版/ビル・ブルースター フランク・ブロートン/DJカルチャーとクラブ・ミュージックの100年史―― Last Night A DJ Saved My Life|DU BOOKS|ディスクユニオンの出版部門”. ディスクユニオン. 2025年5月22日閲覧。
関連項目
書籍
- 『ブラック・マシン・ミュージック:ディスコ、ハウス、デトロイト・テクノ』野田努著、河出書房新社、2017年5月、ISBN 978-4-309-27846-9
- 『J・ディラと《ドーナツ》のビート革命』ジョーダン・ファーガソン著、吉田雅史訳・解説、DU BOOKS、2018年8月、ISBN 978-4-86647-032-0
- デトロイト・テクノのページへのリンク