テメシュ級モニターとは? わかりやすく解説

テメシュ級モニター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/04 21:05 UTC 版)

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テメシュ級モニター
「テメシュ」の模型(ウィーン軍事史博物館)。
艦級概観
艦種 モニター艦
艦名 ドナウ川の支流
前級 Szamos級
次級 Save級
性能諸元
排水量 常備:442トン 満載:486トン
全長 57.7m
56.2m(水線長)
全幅 9.56m
吃水 1.2m
機関 形式不明石炭専焼缶1基
+レシプロ機関1基1軸推進
最大
出力
1,500hp
最大
速力
竣工時:13.0ノット
航続
距離
-ノット/-海里
燃料 -トン(石炭)
乗員 78名
兵装 シュコダ 12cm(35口径)単装砲2基
(1917年:9cm(45口径)単装砲1-2基)
シュコダ 4.7cm(43口径)単装速射砲2基
兵装 (「アルデアル」, ルーマニア海軍, 第二次世界大戦)[1] シュコダ 12cm(35口径)単装砲2門
ラインメタル37mm機関砲6門
エリコン20mm機関砲4門
装甲 舷側:40mm
主砲塔:40mm
司令塔:25mm

テメシュ級河川モニター (S.M.S. Temes klass) は、オーストリア=ハンガリー帝国海軍が建造した河川モニター艦の艦級である。

概要

本級は、国際河川であるドナウ川の権益を守るためにオーストリア=ハンガリー帝国海軍により建造された河川用のモニターである。第一次世界大戦では、緒戦のベオグラード進攻作戦で支援砲撃を行うなど、ドナウ川流域での実戦に参加した。

艦形

河川での使用に適した、浅吃水で操縦性に優れる船型を採用した。浅水域で推進器が損傷するのを避けるため、艦底中央部から艦尾にかけて凹みを設け、その中に推進器を配置している。舵も、保針性と舵効を確保するため前後に長い一枚舵を採用している。

甲板上は、中央部に機関室囲壁を含む上部構造物があり、その前部に艦橋を配置した。艦橋直前の左右両舷に12cm単装主砲各1基を、後甲板の中心線上に9cm単装砲1基を置き、上部構造物上の両舷に4.7cm速射砲各1基を配置した。

同型艦

  • テメシュ(SMS Temes)

1914年に「テメシュ」として竣工。1920年にルーマニア海軍に譲渡され「アルデアル(Ardeal)」と改名。1944年にソ連に拿捕され「アゾフ(Azov)」と改名。1945年にルーマニア海軍に返却後1946年解体処分。名称はドナウ川の支流テメシュ川(現在のティミシュ川英語版)にちなむ。

  • ボドログ(SMS Bodrog)

1914年に「ボドログ」として竣工。1918年にユーゴスラビア海軍に譲渡され「サヴァ(Sava)」と改名。1941年4月12日に自沈。クロアチア陸軍により浮揚後、1944年9月8日に再度自沈。1962年に浮揚後に解体処分。名称はドナウ川の支流ボドログ川英語版にちなむ。

関連項目

参考図書

  • 「Conway All The World's Fightingships 1906–1921」(Conway)

外部リンク

  1. ^ Mark Axworthy, London: Arms and Armour, 1995, Third Axis, Fourth Ally: Romanian Armed Forces in the European War, 1941–1945, pp. 352-353 and 30




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