テトラチアフルバレン
テトラチアフルバレン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 02:13 UTC 版)
Tetrathiafulvalene | |
---|---|
![]() |
|
別称
1,3-Dithiole, 2-(1,3-dithiol-2-ylidene)-
Δ2,2-bi-1,3-dithiole |
|
識別情報 | |
CAS登録番号 | 31366-25-3 ![]() |
特性 | |
化学式 | C6H4S4 |
モル質量 | 204.36 g/mol |
外観 | 黄色結晶 |
融点 | 116-119 °C |
構造 | |
双極子モーメント | 0 D |
危険性 | |
主な危険性 | 可燃性 |
Rフレーズ | 43 |
Sフレーズ | 36/37 |
関連する物質 | |
関連物質 | TCNQ、チオフェン |
出典 | |
NIST | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
テトラチアフルバレン (Tetrathiafulvalene, TTF) は、(H2C2S2C)2で表される有機硫黄化合物である。この複素環式化合物の研究により分子エレクトロニクスの発展につながった。テトラチアフルバレンはフルバレン (C5H4)2 の誘導体であり、4つのCH基を硫黄原子で置き換えた構造をしている。このTTFとその誘導体に関して1万を超える科学論文が出ている[1]。
合成
TTFの興味深いところに、この化合物には多くの合成法がある[1]。一般的には1,3-dithiole-2-thiones や 1,3-dithiole-2-ones 誘導体のような環状C3S2のビルディングブロックをカップリングさせることで得られる。TTFは、トリチオカーボネート H2C2S2CS とS-CH3の合成で H2C2S2CH(SCH3)の中間体を経て、その後は以下のように合成される[2]。
テトラチアフルバレンと同じ種類の言葉
有機硫黄化合物に関連する言葉 | チクロ 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム テトラチアフルバレン テトラヒドロチオフェン テルチオフェン |
有機半導体に関連する言葉 | アントラセン テトラシアノキノジメタン テトラチアフルバレン 電荷移動錯体 導電性高分子 |
- テトラチアフルバレンのページへのリンク