ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール
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ティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクール(仏: Concours International de Violon Tibor Varga)は、スイス南部のヴァレー州シオンで開催される若手ヴァイオリニストのための音楽コンクールである。
1967年、ハンガリーのヴァイオリニスト、音楽教師であるティボール・ヴァルガにより創設された。1976年、国際音楽コンクール世界連盟に加盟した。
参加資格は、17歳から30歳までのヴァイオリン奏者であり、国籍は問わない[1]。今日では、ティボール・ジュニア国際ヴァイオリン・コンクールと交互に隔年で開催されている。
開催年と入賞者
過去の優勝者などについては、公式ウェブサイトに掲載されている。
《1967年(第1回)から2007年(第41回)までの出典:[2]》
《2013年から2023年までの出典:[3]》
- 第1回(1967年)
- 第2位 ハンス・マイレ(ドイツ)
- 第3位 ヴィンフリート・リュースマン(Winfried Rüssmann)(ドイツ)、エディト・フォルケルト(ベルギー[注釈 1])
- 第2回(1968年)
- 第2位 ジャン=ジャック・カントロフ(フランス)
- 第4位 イェラ・シュピトコヴァー(チェコスロヴァキア)
- 第3回(1969年)
- 第1位 キッシュ・ラースロー(Ladislas Kiss)(ルーマニア)
- 第2位 シルヴィアン・イツィコヴィチ(Silvian Iticovici)(ルーマニア)
- 第3位 前橋汀子(日本)
- 第4回(1970年)
- 第3位 ニコラス・チュマチェンコ (ポーランド)
- 第5回(1971年)
- 第2位 アンドラーシュ・アゴストン (ルーマニア)[4]、佐藤瑛里子(日本)
- 第3位 シェリー・クロス(Sherry Kloss)(アメリカ)
- 第6回(1972年)
- 第2位 ウジェーヌ・サルブ (ルーマニア)
- 第3位 Setsuko Nagata (アメリカ)
- 第4位 ゲジーネ・アルブレヒト(Gesine Albrecht)(ドイツ)
- 第7回(1973年)
- 第2位 ウジェーヌ・サルブ[注釈 2](ルーマニア)
- 第3位 ワレリー・クラドー(Waleri Cradow)(ドイツ)、エリザベータ・カザコヴァ(Elisaveta Kazakova)(ブルガリア)
- 第8回(1974年)
- 第1位 キム・ナムユン(Nam-Yum Kim)(韓国)
- 第3位 ブルース・デュコフ(アメリカ)、Henry Rubin (イギリス)
- 第9回(1975年)
- 第10回(1976年)
- 第3位 Tomoko Yamato (日本)
- 第11回(1977年)
- 第3位 ラスマ・リエルマネ(Rasma Lielmane)(メキシコ)
- 第4位 ヴラディミール・ネメツヌー(ルーマニア)、Laurentiu Dinca (ルーマニア)
- 第12回(1978年)
- 第1位 ミハエラ・マルティン(Michaela Martin)(ルーマニア)
- 第2位 アレクサンドレ・ドゥバッハ(スイス)
- 第4位 エルミナ・ダヴァロヴァ(Elmira Darvarova)(ルーマニア)
- 第13回(1979年)
- 第2位 コンスタンティン・セルヴァン(Constantin Serban)(ルーマニア)
- 第3位 エミリー・ハウデンシルト(Emile Haudenschild)(スイス)
- 第4位 ミルチャ・カリン(Mircea Calin)(ルーマニア)
- 第14回(1980年)
- 第1位 アレクサンダー・ブランシック(ソ連)
- 第2位 フローリン・パウル(ルーマニア)
- 第15回(1981年)
- 第1位 レナータ・アタナシウ=チュレイ(ルーマニア)
- 第2位 ウルリケ=アニマ・マテ(Ulrike-Anima Mathé)(ドイツ)
- 第3位 ロラン・ドガレイユ(フランス)、ボリス・モノゾン(ソ連)
- 第16回(1982年)
- 第2位 エヴァ・コスキネン(フィンランド)
- 第3位 エルミラ・ダルヴァロヴァ(ブルガリア)、野田裕美子(日本)[6]
- 第17回(1983年)
- 第2位 ボリス・クシュニール(オーストリア)
- 第3位 リュック・ヘリー(フランス)、ローター・シュトラウス(Lothar Strauss)(ドイツ)
- 第18回(1984年)
- 第1位 ヴァディム・ブロドスキー(ソ連)、フローリン・パウル[注釈 4](ルーマニア)
- 第2位 デズィレ・ラスラット(Desirée Ruhstrat)(アメリカ)
- 第19回(1985年)
- 第2位 ガブリエル・クロイトル(ルーマニア)、トルステン・ヤニッケ(Torsten Janicke)(ドイツ)
- 第3位 エルヴィラ・ダルヴァロヴァ(Elvira Darvarova)(ブルガリア)[注釈 5]
- 第20回(1986年)
- 第1位 ギュラ・ストゥラー(ハンガリー)
- 第2位 アンチュ・ウィザス(ドイツ)
- 第3位 Maxime Tholance (フランス)
- 第21回(1987年)
- 第2位 Zuhra Dundjerski (オーストリア)
- 第3位 カテリン・ラバス(Kathrin Rabus)(ドイツ)、Luminica Virginia Burca (ルーマニア)
- 第22回(1988年)
- 第1位 ヴァディム・レーピン(ソ連)、サンメ・リー(Sang-Mee LEE)(アメリカ)
- 第3位 グラツィア・アロウトゥンヤン(Gratchya Aroutunyan)(ソ連)
- 第23回(1989年)
- 第2位 マティアス・ヴォロング(ドイツ)、ダン・クラウディウ・ヴォルニチェル(ルーマニア)
- 第3位 グラツィア・アロウトゥンヤン[注釈 2](ソ連)、エイミー・クレストン(Aimée Kreston)(アメリカ)
- 第24回(1990年)
- 第1位 ラティカ・ホンダ=ローゼンベルク(日本)
- 第2位 フローリン・クロイトル(ルーマニア)
- 第3位 ボグダン・ズヴォリステアヌ(Bogdan Zvoristeanu)(ルーマニア)
- 第25回(1991年)
- 第2位 三浦章宏(日本)
- 第3位 エレーヌ・コルレット(カナダ)、イリーナ・ラハマナ・ムレサヌ(Irina Roxanna Muresanu)(ルーマニア)、カタリナ・ドゥダ(ポーランド)
- 第26回(1992年)
- 第2位 ゴルダン・ニコリッチ (ユーゴスラヴィア)
- 第3位 コリーナ・ボロロイ(Corina Bololoi)(ルーマニア)、千葉純子(日本)
- 第27回(1993年)
- 第1位 ミリアム・コンツェン(ドイツ)
- 第2位 ステファン・ミレンコヴィチ(ユーゴスラヴィア)
- 第3位 伊藤亮太郎(日本)
- 第28回(1994年)
- 第29回(1995年)
- 第1位 吉村知子(日本)
- 第2位 Nurit Pracht (アメリカ)
- 第3位 ソルベ・シガーランド(Sølve Sigerland)(ノルウェー)
- 第30回(1996年)
- 第2位 ヨーゼフ・レンドヴァイ(ハンガリー)
- 第3位 伊藤文乃(日本)
- 第4位 アンタル・ザライ(ハンガリー)
- 第31回(1997年)
- 第1位 ヨーゼフ・レンドヴァイ[注釈 2](ハンガリー)
- 第2位 アレクサンドル・トメスカウ (ルーマニア)
- 第3位 キャロライン・カンベル(アメリカ)
- 第32回(1998年)
- 第2位 スザンナ・ヘンケル(ドイツ)
- 第3位 アンタル・ザライ(ハンガリー)
- 第4位 ロディオン・ザモウロウエフ(Rodion Zamourouev)(ロシア)
- 第33回(1999年)
- 第2位 Jin Woo Lee (韓国)
- 第3位 Dmitrij Mischelowitch (ロシア)
- 第4位 アリーナ・ポゴストキーナ (ロシア)
- 第34回(2000年)
- 第1位 矢野玲子 (日本)
- 第2位 アクセル・シャッヒャー(スイス)
- 第3位 高瀬悠太 (日本)
- 第35回(2001年)
- 第1位 カーラ・ルール(オランダ)
- 第2位 エリザベス・シュナイダー(Elisabeth Chnaider)(ロシア)
- 第3位 吉本奈津子 (日本)
- 第36回(2002年)
- 第1位 ボリス・ブロフツィン(Boris Brovtsyn)(ロシア)
- 第2位 ジョージ・コスミン・バニカ(George-Cosmin Banica)(ルーマニア)
- 第37回(2003年)
- 第1位 オレーシャ・クリリャク(Olesya Kurylyak)(ウクライナ)、ダリボル・カヴァイ(スロヴァキア)
- 第2位 キム・エドウィン・ウンス(Edwin Eung Soo Kim)(韓国)[7]
- 第3位 ルイス・フェリペ・コエーリョ(Luiz Filipe Coelho) (ブラジル)
- 第38回(2004年)
- 第1位 パク・ジユン(Ji-Yoon PARK)(韓国)
- 第2位 ヤロスラフ・ナドジツキ(ポーランド)
- 第3位 江島有希子 (日本)
- 第39回(2005年)
- 第40回(2006年)
- 第2位 シン・アラ(A-Rah SHIN)(韓国)
- 第3位 ホセ・マリア・ブルーメンシャイン(José Maria Blumenschein)(ドイツ)
- 第41回(2007年)
- 第1位 ヴィアチェスラフ・チェスティグラゾフ(Viatcheslav Chestiglazov)(スペイン)
- 第2位 ヤロスラフ・ナドジツキ[注釈 7](ポーランド)
- 第3位 クララ=ジュミ・カン(ドイツ/韓国)
脚注
注釈
出典
- ^ “Règlement” (フランス語). Concours International de Violon Tibor Varga. 2025年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月24日閲覧。
- ^ Lauréats - Concours International de Violon Tibor Varga - ウェイバックマシン(2009年4月24日アーカイブ分)
- ^ “Competition winners” (英語). Fondation Sion Violon Musique. 2025年2月24日閲覧。
- ^ “Violinist András Ágoston has died” (英語). The Strad. (2022年1月5日). オリジナルの2024年12月10日時点におけるアーカイブ。
- ^ “湘南鎌倉総合病院♪院内コンサート”. 湘南鎌倉総合病院. 2024年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年2月24日閲覧。
- ^ “プロフィール 野田 裕美子”. ALIAS - ヴァイオリン&ヴィオラ 一人デュオ. 2025年2月24日閲覧。
- ^ “Edwin Eung Soo Kim”. Michael Hill International Violin Competition. 2025年2月25日閲覧。
外部リンク
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