チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
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チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア(伊:Cerasuolo di Vittoria)は、イタリアのシチリア島ヴィットーリアのコムーネ周辺地域で造られる辛口の赤ワイン。シチリア島で唯一DOCGに指定されているワインであり、ネロ・ダヴォラ(当地ではカラブレーゼとも呼ばれる)を50~70%用い、残りはフラッパートをブレンドする。 DOCGでは、収穫量が規制されているほか、アルコール度数は13%以上であることが求められる。 Cerasuoloは「チェリーレッド」を意味し、これらのブドウをブレンドして造られるワインの色を意味する[1]。
歴史
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアが最初にDOCで定義されたのは1973年のことである。その後、2005年にDOCGに昇格されたが、これがシチリアで初めてのDOCG指定である。DOCGで規定された生産区域は広大であり、DOCヴィットリアと同一の範囲であるが、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアではブドウ栽培や熟成、品種のブレンドについてより厳しい制約がある。この地域ではアンソニカ種から白ワインも作られる[2]。
ブドウ栽培とワイン造り
一部の生産者は、樽香が付くのを嫌ってオーク樽ではなくテラコッタ製のアンフォラで熟成を行っている[3]。そのようなワインでは、花の香りがあるフラッパートの特色と、ネロ・ダーヴォラの強いボディとタンニンが調和している[4]。
参考文献
- ^ “Cerasuolo di Vittoria wine”. Wine-Searcher. 29 November 2017閲覧。
- ^ “Cerasuolo di Vittoria DOCG”. Italian Wine Central. 29 November 2017閲覧。
- ^ “Cerasuolo di Vittoria and Pithos”. COS Viticoltori in Vittoria. 29 November 2017閲覧。
- ^ “Vineyards”. donnafugata.it. 26 December 2020閲覧。
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