スノーモトとは? わかりやすく解説

スノーモト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/07 16:44 UTC 版)

スノーモトは、「スノーバイク」、「雪上自転車」と呼ばれるカテゴリーに属する乗り物。外観は、タイヤの代わりに2枚のボードを取り付けたBMXに似ている。 スノーバイクはソリの次に簡単な雪上滑走具で、1日練習すれば初級ゲレンデを自由に乗れるようになる。

概要

スノースクートのコンセプトとは異なり、ウインタースポーツの一つとして、スキー、スノーボードと同様の滑りの実現を目指し開発された。上達すると、スノーモトの特徴の一つでもある「カービングターン」をはじめ、BMXのようなエアーやハイスピードでのライディングが楽しめるようになる。外観は雪上バイクのスノースクートにシートを付けたものに似ている。シート(サドルのようなもの)は初心者が使うことは少ないが、インバートなどの技をメイクする際に膝グリップなどに使用する。滑走時に座るために使用するものではない。なお、車載方法としては、車内にハンドルを外した状態やボードを外した状態で積む、スノーボードやスキーのように、ルーフキャリアに積むなどの方法がある。ただし、比較的重量があるため、ルーフキャリアに乗せる際には充分な注意が必要である。

スノースクート同様、滑走可能なスキー場は以前に比べ増えたとはいえ、まだまだ滑走禁止や一部のみ滑走可のスキー場が多いため、事前確認は必須である。国内では滑走可能ゲレンデが約300カ所以上ある。年々雪離れするスキー場では、新たなユーザー獲得に向けて滑走ゲレンデが増えている。スノースクート同様に機材が高額ということもあり、新規ユーザーが増えない中で既存ユーザー(スノーモト、スクートライダー)のカービングスキルの向上を目指し、ライディングスクールを開講することで、スノーバイクユーザー全体のスキルアップをサポートする動きもある。

スノーモトを運用するにあたり、ウインターブーツやスノートレッキングシューズが必要である。それ以外の用具としては、スキーやスノーボードと共通の用具があればよい。

近年、ワイドボードの登場によりディープパウダーやツリーランを楽しむユーザーも増えてきている。スノーモトのボード開発では、スノーバイクの知識と経験を誇るシェイパーを招き、積極的な投資とR&Dを行なっている。リリースするボードはそれぞれにコンセプトを明確にし、ユーザーの用途(目的)に合わせた特色のあるボード作りを目指している。

歴史

  • 2002年:ボストン在住の発案者がBURTONマーケティングを退職。その後、ビジネスパートナーのCOMPASS OUTDOOR社とスノーモトの開発に取り掛かる。
  • 2004年:COMPASS OUTDOOR社よりCRIGHTONブランドのスノーモト販売開始。
  • 2005年:(株)エス・エイ・アイがディストリビューターとして日本で販売開始。
  • 2006年:SAIがスノーモトの製造権利を取得。独自ブランド「THE METAL WORX (TMW)」で、日本市場をはじめアメリカ、スペイン、フィンランド、カナダへ輸出。同年にはスノーモト初のアルミモデル(Aシリーズ)をリリース。Sシリーズ(スチールモデル)を含め、ラインナップの充実化と中・上級者への対応により、さらなる市場確保を目指す。スノーモトのオーナーを対象にした、第一回オーナーズミーティング(栂池)を開催。
  • 2010年 : スノーモトの特徴である前後対称ナローボードに加え、ハイスピードでの滑走や新雪で威力を発揮するワイドボード(前後非対称ボード)をリリース。5年間開催してきたオーナーズミーティングを終了。
  • 2011年:スノーモトの特徴でもある「カービングターン」に磨きをかけるため、前年リリースしたワイドボードを改良し、ボードのワイド&スリム”をおこなう。
  • 2012年:スノーバイク界の第一人者として活動する映像ディレクター「井上卓郎氏」をボードシェイパーに迎え、スノーモト、スクートの垣根を越えたスノーバイク初のパウダー専用ボード「The day Flyingfish」をリリース。
  • 2013年:フレーム工場の変更(中国から台湾メーカー)に伴い、劇的な軽量化を精度・剛性の向上化を実現。また、オンピスト、オフピスト対応のオールマウンテンボード「The day ALL DAY」をリリース。
  • 2014年:ハイスピードターンやカービングを楽しむ「EDGE」をリリース。毎年増え続けるユーザーの遊び方やフィールドに合ったボード開発を行う。
  • 2016年:パークやフリーライドを楽しむ「NewADVANCE」、鋭いキレのカービングを楽しむ「NewEDGE」、サイドカントリーから地形遊び、バンクライドに最適な「FUSION」、ディープパウダー専用ボード「The day SUPER FISH」とそれぞれのコンセプトに合ったNewボードが登場。
  • 2018年:スノーバイク初のコンビネーションシステムを発表。ロングセラーパウダーボード「SUPER FISH」とのコンビネーションが楽しめる「SHARK」をリリース。SHARKはカービングコンセプトのEDGE(スノーモト専用)とは異なるオールマウンテンボードとして開発。スノーモトユーザーのみならず多くのスノースクートユーザーから支持されるボードでもある。
  • 2019年:スノーバイク初のハンマーヘッドデザインのスーパーカービングボード「KATANA(上級者モデル)」をリリース。これにより2014年にリリースしたカービングボード「EDGE (中級者モデル)」との両立によりスノーバイク界に新たな”滑り”の境地を提案。

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