ステンレス精密圧延品とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ステンレス精密圧延品の意味・解説 

ステンレス精密圧延品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/28 16:28 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ステンレス精密圧延品(ステンレスせいみつあつえんひん)は、板状に加工されたステンレス鋼の内、主に板厚1mm未満の鋼板のこと。

鋼板は、国内の統計上、板厚に応じて、3mm未満を薄板、3mm以上を中板、6mm以上を厚板に分類されるが、薄板の中でも1mm未満を、慣習的に精密圧延品、薄手、極薄品、磨帯鋼みがき帯鋼等と呼称される。また、さらに0.3mm未満のものをと細分化して呼称することがある。 以上の鋼板を分類する呼称の内、ステンレス鋼の場合は、ステンレス精密圧延品もしくはステンレス箔と表現されることが比較的多い。無論、ステンレス薄手、ステンレス極薄品ステンレス磨帯鋼ステンレスみがき帯鋼も意味として通用する。

(尚、ステンレス鋼以外の、特殊鋼薄板(工具鋼機械構造用炭素鋼機械構造用合金鋼、軸受鋼等)、普通鋼の場合は、慣習的に磨帯鋼、特殊みがき帯鋼等と呼称される例が多い。)

このステンレス精密圧延品は、新日鐵住金ステンレス日新製鋼日本冶金工業等の製鋼メーカーが量産するステンレス薄板とは異なり、複数回の冷間圧延や焼鈍工程、調質圧延工程を繰り返す製品であり、製鋼メーカーの他にも、当該工程を専業とする専業メーカー(リローラー)が存在する。

ステンレス精密圧延品の中でも0.3mm未満のステンレス箔とも呼称される板厚を得意とする専業メーカーの中には、ステンレスのみならず、等の他非鉄金属の圧延をするメーカーも存在する。

主要メーカー

製鋼一貫メーカー

(*新日鐵住金ステンレスは、主に汎用量産品の生産最適化を目的に発足した経緯があり、ステンレス精密圧延品を含む高付加価値品については本体に事業が残った。)

専業メーカー(リローラー)

主要製品

  • ばね用ステンレス鋼板

(JIS G 4313 ばね用ステンレス鋼帯に規定され、硬度指定のあるステンレス鋼板。末尾は"-CSP"とし、硬質表記はHをフルハードとして、1/4H,1/2H,3/4Hと記載。フルハードを超過するEHをメニューとして構えるメーカーも存在)

    • 精密加工用ステンレス鋼板
    • 自動車エンジンガスケット用ステンレス鋼板
  • ステンレス冷延鋼板、耐食耐熱ステンレス鋼板(JIS G4305,4312等)の内、1mmを下回る極薄材もしくは板厚精度等が緻密に要求されるもの

主要用途

その他




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ステンレス精密圧延品」の関連用語

ステンレス精密圧延品のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ステンレス精密圧延品のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのステンレス精密圧延品 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS