スティーブン・マーカソンとは? わかりやすく解説

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スティーブン・マーカソン

(ステファン・マルクセン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 05:52 UTC 版)

スティーブン・マーカソン (Stephen Marcussen) は、カリフォルニア州ハリウッドにあるマーカソン・マスタリングの創設者であり、そのチーフ・マスタリング・エンジニアである。

彼によるマスタリングには極めて高い人気があり、30年以上のキャリアにわたって世界中のアーティストの羨望の対象となっている[1]。これまで、ローリング・ストーンズトム・ペティバーブラ・ストライサンドエルトン・ジョンフランク・ザッパR.E.M.ストーン・テンプル・パイロッツアリス・イン・チェインズサーティー・セカンズ・トゥー・マーズベン・ハーパードワイト・ヨアカムマッチボックス・トゥエンティコーンシャナイア・トゥエイン、日本の浜崎あゆみスピッツSING LIKE TALKINGなどといった、著名アーティストとの強い結びつきによって培われている[2]

経歴

ジンバブエに生まれ、イングランドの寄宿学校で青年期を過ごす。ロサンゼルスに移ったのち、音楽業界への強い憧れから、音楽プロデューサーのリチャード・ペリーが経営する、LAで最も著名なスタジオであったスタジオ55で用務員として働き始める。用務員を2週間務めたのち、スタジオ内の雑用係になるチャンスを獲得し、その立場を利用してサウンド・エンジニアの技術を観察し習得していった。しばらくして、リチャード・ペリーの個人アシスタント・エンジニアとなった。

1979年に、プレシジョン・ラッカーという当時スタートを切ったばかりのマスタリング施設に力を貸すべくスタジオ55を去るが、これをきっかけにマスタリングを行うようになり、その手腕で名を上げるようになる。ここで務めた20年間でプレシジョンをレコードからデジタル・レコーディングの世界へと主導した[3]

2000年、カリフォルニア州ハリウッドにマーカソン・マスタリングをオープンさせる。以来、マーカソンの名は現在の全てのオーディオ形式に精通していることで名高い[4]。マスタリングを手がける作品の幅は広く、エアロスミススティーヴィー・ワンダーポール・マッカートニーX JAPANB.B.キングプリテンダーズベックカウンティング・クロウズソロモン・バークスマッシング・パンプキンズウィリー・ネルソンロッド・スチュワートカーク・ウェイラム、ラヴ・クラブ、ワールド・エンターテイメント・ウォー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズプリンスニルヴァーナなどの作品にクレジットされている[5]。また、ジャンル、国、メジャーとインディーズの境なくマスタリングを手がける。

外部リンク

脚注

  1. ^ Murphy, Stephen (2002-07). “Par Files,” Pro Audio Review.
  2. ^ Marcussen, Stephen. “Selected Discography.” www.marcussenmastering.com.
  3. ^ Jackson, Blair (1999-12). “Studio Spotlight: Precision Mastering Two Decades in Hollywood.” Mix
  4. ^ Walsh, Christopher (2001-04-07). “Alice In Chains DVD Inspires Innovative Surround Work,” Billboard Magazine.
  5. ^ Marcussen, Stephen. “Credits”. www.allmusic.com.



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