ジブラルタルとスペインの国境とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジブラルタルとスペインの国境の意味・解説 

ジブラルタルとスペインの国境

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/26 05:19 UTC 版)

座標: 北緯36度09分18秒 西経5度20分54秒 / 北緯36.154933度 西経5.348363度 / 36.154933; -5.348363

ジブラルタルの地図

ジブラルタルとスペインの国境では、イギリスの海外領土であるジブラルタルスペイン国境[1]について記述する。スペイン語ではラ・フロンテラ・デ・ヒブラルタルスペイン語: La frontera de Gibraltar, ジブラルタルとの国境)、または単にザ・フロンティア英語: The Frontier, 国境)と呼ばれる[2]

境界は東西に1.2キロメートル(0.75マイル)にわたっており、ジブラルタルと隣接するスペインの自治体であるラ・リネアとを隔てている[3]。イギリスはEU加盟時代からシェンゲン協定の範囲外にあり、ジブラルタルも同様であるため、国境を越える際には身分証明書の提示が必要である[4]

歴史

国境は常にゲートによって隔てられていたわけではない。1909年、イギリスは歩哨の人数を削減する必要性を認識し、フェンス設置の理由については憶測があったが[5]、約2メートル(約7フィート)のフェンスを設置した[6]

スペインは1969年に自動車用の国境を封鎖し、ジブラルタル帰属問題英語版の結果としてイギリスとの緊張状態が高まると、同年後半には再び完全に封鎖した。国境は1985年2月まで完全に開けられることはなかった。2013年にはジブラルタル(イギリスに返還済)とスペインとの間の緊張状態が高まったため、スペインの国境検査所は通過するすべての車の検査を開始し、国境の両側に数時間待ちの車列を作っている。

ギャラリー

脚注

  1. ^ スペインは国境の存在を認知していない。ジブラルタル#帰属問題ジブラルタル帰属問題を参照せよ。
  2. ^ Olivero, Leo (2012年7月6日). “Fear of crossing the Frontier!”. Panorama. http://www.panorama.gi/localnews/headlines.php?action=view_article&article=9029&offset=0 2012年7月29日閲覧。 
  3. ^ Length of Land Boundaries Border Countries by Country”. Chartsbin. 2012年7月29日閲覧。
  4. ^ Garcia, Joe. “Spain would not object to Gibraltar joining Schengen”. Panorama. http://www.panorama.gi/localnews/headlines.php?action=view_article&article=478 2012年7月29日閲覧。 
  5. ^ Jackson, Sir William G. F. (1990). The rock of the Gibraltarians : a history of Gibraltar (2nd ed. ed.). Grendon: Gibraltar Books. p. 262. ISBN 0948466146 
  6. ^ Simon J. Lincoln (1994年). “The Legal Status of Gibraltar: Whose Rock is it Anyway?”. Fordham International Law Journal, Volume 18, Issue 1 page 308. 2013年9月26日閲覧。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジブラルタルとスペインの国境」の関連用語

ジブラルタルとスペインの国境のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジブラルタルとスペインの国境のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジブラルタルとスペインの国境 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS