シュヴィーツ郡とは? わかりやすく解説

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シュヴィーツ郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/06 07:43 UTC 版)

シュヴィーツ郡

Bezirk Schwyz
スイス
シュヴィーツ州
郡都 シュヴィーツ
面積
 • 合計 494.32 km2
人口
(2018)
 • 合計 55,382人
 • 密度 110人/km2
等時帯 UTC+1 (CET)
 • 夏時間 UTC+2 (CEST)
自治体 15
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シュヴィーツ郡: Bezirk Schwyz)はスイスシュヴィーツ州の行政区(: Bezirk ベツァーク)で、シュヴィーツを郡都とする。15の自治体があり、面積は494.32 km2 (190.86 sq mi)、人口は55,382人(2018年12月31日現在)である。

シュヴィーツ州に属する郡の中で面積と人口は最大であり、州の面積のおよそ半分を占めるが、人口は5分の2弱である。

地理

シュヴィーツ郡はツーク湖ルツェルン湖、そしてムオータタールとアインジーデルン方面のビーバー渓谷の間の地域に広がる。昔のシュヴィーツ国の版図にほぼ相当し、数百年間のスイスの地として歴史的に重要である。

郡には15の基礎自治体: Gemeinde ゲマインデ)がある。また、ミューテン山水系より北側の地域をも版図に含むが、これは旧スイス連邦形成の時代にシュヴィーツ郡に編入されたものである。

歴史

シュヴィーツは、ウーリおよびウンターヴァルデンとともに、1291年に旧スイス連邦を建国した最初の三国のうちの一つである。

この渓谷の歴史は、アインジーデルン修道院との争いが決定づけたと言っても過言ではない。アインジーデルン修道院は、934年ストラスブルクで設立されたが、シュヴァーベン大公神聖ローマ皇帝から広大な所領を与えられており、その中にはジール(Sihl)、アルプ(Alp)、ビーバー(Biber)も含まれていた。11世紀になると畜産が広がり、シュヴィーツではより広い牧草地と山地が必要とされるようになった。ビーバーエック(Biberegg)、ハッゲンエック(Haggenegg)、ホルツエック(Holzegg)、イーベルクエック(Ibergeregg)を挟んだ山の反対側の水系には十分な牧草地があったが、そこはアインジーデルン修道院の所領であった。シュヴィーツの農民が農地の強奪や修道士の誘拐を繰り返したため、1283年からヴァルトシュタット(Waldstatt)の領主となっていたハプスブルク家は、報復に出た。しかしシュヴィーツは1315年モルガルテンの戦いに勝利し、ミューテン山を越えた側の広大な領域を確保したのである[1]

基礎自治体の一覧

自治体名 人口
2018年
12月31日
面積
(km²)
[2]
人口密度
(人/km²)
シュヴィーツ (Schwyz) 15181 53.18 285
ムオータタール (Muotathal) 3527 172.14 20
イールガウ (Illgau) 802 10.96 73
インゲンボール (Ingenbohl) 8913 13.40 665
モルシャッハ (Morschach) 1159 20.84 56
リーメンシュタルデン (Riemenstalden) 90 11.20 8
ラウエルツ (Lauerz) 1100 9.19 120
アルト (Arth) 11985 42.02 285
シュタイナーベルク (Steinerberg) 946 6.92 137
シュタイネン (Steinen) 3417 11.85 288
ザッテル (Sattel) 1938 17.39 111
ローテントゥーム (Rothenthurm) 2411 22.75 106
アルプタール (Alpthal) 616 22.88 27
オーバーイーベルク (Oberiberg) 902 33.17 27
ウンターイーベルク (Unteriberg) 2395 46.43 52
合計 (15) 55382 494.32 112

基礎自治体の変遷

  • 1884年: イーベルク(Iberg)が分割してオーバーイーベルクおよびウンターイーベルクとなる。

出典

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