シャルル・ド・ラ・セルダとは? わかりやすく解説

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シャルル・ド・ラ・セルダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/18 23:32 UTC 版)

シャルル・ド・ラ・セルダ
Charles de la Cerda
アングレーム伯
在位 1350年 - 1354年

出生 1327年
死去 1354年1月8日
フランス王国レーグル
配偶者 マルグリット・ド・シャティヨン
家名 ラ・セルダ家
父親 アルフォンソ2世・デ・ラ・セルダ
母親 イザベル・ダントアン
宗教 キリスト教カトリック教会
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シャルル・ド・ラ・セルダフランス語:Charles de la Cerda, 1327年 - 1354年1月8日)またはシャルル・デスパーニュ(Charles d'Espagne)は、フランコ・カスティーリャ貴族で軍人。アルフォンソ2世・デ・ラ・セルダ(1327年没)とイザベル・ダントアンの息子で[1]、アルフォンソ1世・デ・ラ・セルダ(1270年 - 1333年)の孫。フランスジャン2世の遠縁にあたる。

生涯

シャルルはジャン2世がノルマンディー公であったときの少年時代の仲間でお気に入りであり、ウィンチェルシーの海戦でカスティーリャのガレー船を指揮し、長い決死の争いの末、イングランドエドワード3世に敗北した[2]。ジャン2世がフランス王位を継承してまもなく、シャルルはウー伯ラウール2世の処刑により空席であったフランス軍総司令官英語版に任命され[3]、新たにアングレーム伯とされた。1349年にナバラ女王フアナ2世の死後空席であったアングレーム伯位は、その息子カルロス2世が継承権を主張していたが、カルロス2世はシャルルがアングレーム伯となったことに激しく憤った。1351年、シャルルはブルターニュ公シャルル・ド・シャティヨンの娘マルグリットと結婚した。

1354年、ナバラ王カルロス2世とその一味は、レーグルの宿屋でシャルルを襲い、殺害した[4]。この暗殺により、フランス国内は不安定な状態が続き、1364年にシャルル5世が即位したときにようやく解決した。

脚注

  1. ^ Farmer 2017, p. 14.
  2. ^ Cushway 2011, pp. 137–140.
  3. ^ Farmer 2017, p. 16.
  4. ^ Delachenal 1910, pp. 37–38.

参考文献

  • Cushway, Graham (2011). Edward III and the War at Sea: The English Navy, 1327-1377. The Boydell Press 
  • Farmer, Sharon (2017). The Silk Industries of Medieval Paris: Artisanal Migration, Technological Innovation, and Gendered Experience. University of Pennsylvania Press 
  • Delachenal, Roland, ed (1910). Les Grandes Chroniques de France: Chronique des règnes de Jean II et de Charles V, Tome Premier (1350 – 1364). I. Librairie Renouard 
先代
ジャンヌ
アングレーム伯
1350年 - 1354年
次代
ジャン1世



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