シャノン・ファノ符号化とは? わかりやすく解説

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シャノン・ファノ符号化

(シャノン・ファノ符号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/31 04:39 UTC 版)

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6つの記号による単純な例

シャノン・ファノ符号化(シャノン・ファノふごうか)とは、1948年にクロード・シャノンロベルト・ファノによって考案された可逆圧縮の方法である。

概要

記号の(推定もしくは実際の)出現確率に基づく接頭符号を使用している。同じ接頭符号でも、常に最短の符号長を表すことができ、コンパクト符号と呼ばれるハフマン符号に比べ、シャノン・ファノ符号化は最適化されていない。しかし、ハフマン符号とは違い、全ての記号のコード長が理論上の理想

シャノン・ファノ符号化のアルゴリズム

5種類の記号が以下の個数出現するデータを考える。

記号 A B C D E
個数 15 7 6 6 5
出現確率 0.38461538 0.17948718 0.15384615 0.15384615 0.12820513

記号は左から右に出現個数の順に並べてある(右図のaの状態)。ここで、BとCの間で分割をすると、左の集合は合計22個、右の集合は合計17個となる。この分割が、2つの集合の合計個数の差が最も小さくなる分割である。ここで、左の集合に含まれる記号A,Bに"0"、右の集合に含まれる記号C,D,Eに"1"を与え、それぞれの符号の1桁目とする(右図のbの状態)。

右の集合は含まれる記号が2つしかないので、AとBの間で分割して、アルゴリズムは終了となる。Aに"0"、Bに"1"を与えて符号の2桁目とし、Aの符号は"00"、Bの符号は"01"となる。左の集合はCとDの間で分割して同様に"0"、"1"を与える(右図のcの状態)。さらにD,Eの集合はDとEに分割される(右図のdの状態)。

上記の4回の分割手順により、符号木が生成される。最も頻度の高い3つの記号は全て2ビットの符号が割り当てられ、頻度の低い2つの記号には3ビットの符号が割り当てられた。

記号 A B C D E
符号 00 01 10 110 111

1文字あたりの平均符号長は

圧縮フォーマット
  • 圧縮ソフトウェア



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