シクロオクタトリエンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シクロオクタトリエンの意味・解説 

シクロオクタトリエン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/17 19:49 UTC 版)

シクロオクタトリエン(英語、cyclooctatriene)とは、八員環の中に3箇所のC=C二重結合を含む、環状の炭化水素の1種である。

概要

シクロオクタトリエンの分子式はC8H10であり、分子量は106である。二重結合の位置によって、1,3,5-シクロオクタトリエンと、1,3,6-シクロオクタトリエンの構造異性体が存在する。ところで、シクロオクタテトラエンは様々な反応を起こすことが知られている [1] 。 そのうちの1つとして、アルカリ性環境下で亜鉛を触媒とすると、1,3,5-シクロオクタトリエンと1,3,6-シクロオクタトリエンとが、その他の生成物と一緒に混合物として得られる [2]

1,3,5-シクロオクタトリエン

1,3,5-シクロオクタトリエンは、シクロオクタ-1,3,5-トリエンと書かれることもある。1,3,5-シクロオクタトリエンは、やや不安定な化合物だが、甘い臭気を持っている [3] 。 ナトリウムのD線に対する、25℃における1,3,5-シクロオクタトリエンの屈折率は1.5248 [3] 。 ちなみに、1,3,5-シクロオクタトリエンのCAS登録番号は1871-52-9である。

1,3,6-シクロオクタトリエン

1,3,6-シクロオクタトリエンは、シクロオクタ-1,3,6-トリエンと書かれることもある。1,3,6-シクロオクタトリエンの760 (mmHg)における沸点は145℃から146℃である [4] 。 なお、参考までに、90 (mmHg)での沸点は76℃である [4] 。 また、4℃のを標準物質とした時の、25℃における1,3,6-シクロオクタトリエンの比重は0.8921 [4] 。 ナトリウムのD線に対する、25℃における1,3,6-シクロオクタトリエンの屈折率は1.5187 [4] 。 ちなみに、1,3,6-シクロオクタトリエンのCAS登録番号は3725-30-2である。

出典

  1. ^ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 4』 p.189(右下部)、p.190(左上部) 共立出版 1963年10月15日発行 ISBN 4-320-04018-X
  2. ^ 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 4』 p.189(右下部) 共立出版 1963年10月15日発行 ISBN 4-320-04018-X
  3. ^ a b 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 4』 p.190(左中部) 共立出版 1963年10月15日発行 ISBN 4-320-04018-X
  4. ^ a b c d 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 4』 p.190(左下部) 共立出版 1963年10月15日発行 ISBN 4-320-04018-X

主な参考文献

  • 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 4』 p.189、p.190 共立出版 1963年10月15日発行 ISBN 4-320-04018-X



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シクロオクタトリエン」の関連用語

シクロオクタトリエンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シクロオクタトリエンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシクロオクタトリエン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS