シクト・ドゥドゥムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シクト・ドゥドゥムの意味・解説 

シクト・ドゥドゥム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 10:07 UTC 版)

シクト・ドゥドゥム
教皇 エウゲニウス4世 による 教皇勅書
発令日 1435年1月13日
カナリア諸島の位置

シクト・ドゥドゥムラテン語Sicut Dudum)は、1435年1月13日にエウゲニウス4世 (ローマ教皇)がフィレンツェで公布した教皇勅書であり、キリスト教に改宗した、あるいは改宗しようとしているものを含むカナリア諸島グアンチェ族全ての奴隷化を禁止したものである。シクト・ドゥドゥムは、前年に発行されたカナリア諸島でのポルトガル人による襲撃を非難するCreator Omniumを強化するためのものであった。

条文

私たちは、この文書が公布されてから15日以内に、かつて前記カナリア諸島に住んでいて、捕らえられ奴隷にされていた男女の信徒を含む全ての人を、以前のように自由に復帰させることを命じます。これらの人々は、完全かつ永続的に自由であり、金銭を要求したり受け取ったりすることなく解放されるべきです。もし15日が経過してもこれが行われない場合は、その行為自体が破門の宣告を受けることになり、聖座やスペインの司教、あるいは前述のフェルディナンドであっても、捕虜となった人々に自由を与え、その財物を回復させない限り、死をもってしても免れることはできません[1][2] — 教皇エウゲニウス4世『シクト・ドゥドゥム』第4条

関連項目

脚注

  1. ^ Pope Eugene IV, Sicut Dudm, §4, Florence, 13 January 1435
  2. ^ Panzer, Joel S., Fr. Joel S. Panzer's book, "The Popes and Slavery", Appendix B, Society of St. Paul, 1996



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  シクト・ドゥドゥムのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シクト・ドゥドゥム」の関連用語

シクト・ドゥドゥムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シクト・ドゥドゥムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシクト・ドゥドゥム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS