サービィーくん
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 01:19 UTC 版)
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サービィーくん(SA-BY君)は、東京都練馬区に拠点を置く塗装会社・有限会社ホンダ塗装[1]によって製作されたマスコットキャラクター。
同社のエイジング塗装技法「SABYVAGE(サビベージ)」を示す事例として2010年に社用車に対して塗装加工が施され、社用車兼展示物として運用されている。
※ソフトバンクロボティクスの配膳ロボット「サービィ(Servi)」についてはServiを参照。
名前の「サービィーくん(SABY)」は、 SABYVAGE(サビベージ)というサビ風塗装から名付けられた。
プロフィール
- 生誕地:東京都練馬区
- 誕生日:2月11日
- 年齢:非公表
- 趣味:経年変化、経年美化を表現するデザイン活動
- 特技:サビ表現を用いた造形加工
- 活動内容:社用車としての運用と展示を通じた交流
概要
サービィーくんは、2008年に有限会社ホンダ塗装のマスコットとして制作された車両である。塗装職人によるエイジング加工(経年風の表現)を中心に、造形と外観の変更が施された。廃車予定だったトヨタ・ウィッシュを再利用して制作されたものであり、「再生」や「再利用」といったテーマを持つ企画として紹介されている。[3]
また、この車両は、廃材の再活用を通じて「再生」や「持続可能性(サステナビリティ)」といった観点を裏テーマとして位置付けており、社用車としての運用とともに展示やイベント出展などを通じた活動が行われている。[3]
展示活動としては、デザインフェスタなどのアートイベントに出展された事例があり、エイジング塗装の技法紹介やエンターテインメント性のある展示が特徴とされている。
現在は東京都を中心に、関東圏において社用車およびマスコットとして運行されており、地域やイベントで目撃情報が投稿されるなど、SNSを通じて視認されることもある。
キャラクターデザイン
エイジング塗装には様々なデザインがあるが、経年劣化して錆が激しくなっているのを塗装技術で表現している。職人の技術がより理解してもらえるようにという想いも込められている。
サービィーくんで施されたデザイン以外の風味や色合いも施工することができる。
展開
サービィーくんは、エイジング塗装を活用したアートカーとして、展示やイベント出展を通じて公開されている。2023年に開催された「デザインフェスタ」にて車体展示が行われ、来場者が実際に触れることのできるブースとして紹介された。
同年11月開催の「デザインフェスタ58」でも同様の展示が行われたほか、公式サイトやSNSを通じた広報が実施されている。2024年11月開催予定の「デザインフェスタ60」への出展も告知されており、今後も定期的なイベント参加が予定されている。
このほか、 サービィーくんを基点とする「サービィーファミリー」は、SABYVAGE(サビベージ)技法を用いて加工された派生作品群であり、車両を中心にオブジェや楽器などにも展開されている。
2025年11月時点で公開されているファミリーは以下の通りである。[4]
- BUDDY(トヨタ・シエンタ)
- 杢(スズキ・エブリイ)
- ジュニア(ホンダ・ジャイロキャノピー)
- DA-BY(ヤマハ・ドラッグスター400)
- RIDER(カワサキ・Z1)
- ブラザー(マツダ・ビアンテ)
- エイトゥーン(ネクストクルーザー)
- パンドラ(アタッシュケースPC)
- 奏(エレアコースティックギター)
これらの作品はいずれも「サビ表現」をテーマとし、車両展示やSNS投稿などを通じて随時公開されている。
また、関連グッズやオンライン上での発信も行われており、参加者や愛好家によって形成されたコミュニティ(通称「サビ友」)も存在する。これらの活動は公式SNSやオンラインストアなどを通じて紹介されている。
目的・貢献
サービィーくんは、ホンダ塗装のマスコットキャラクターとして運用されており、塗装技術の周知や職人文化への理解促進といった役割を担っている。
また、塗装業に限らず、あらゆる「職人」の技術や価値の可視化を推進する役割も持ち、職人文化の認知向上や地位向上に貢献する取り組みとしても位置づけられているとされる。
塗装技術「SABYVAGE(サビベージ)」を視覚的に表現する事例として活用されており、再生・リサイクルの価値をテーマとした技術紹介や、デザインフェスタなどの展示イベントを通じた活動が行われている。
活動
サービィーくんは、デザインフェスタなどのアートイベントへの出展や、SNSでの発信を通じて活動している。 ホンダ塗装は、実際に「錆びたように見える車体」を社用車として制作し、SNS上で話題となった。[5] 記事では、同社専務(当時)でペインターの本夛重成(シゲウッドソン)による手作業の「エイジング塗装」技術が紹介され、作品は「二度見不可避として大きな反響を呼んだ」と紹介された。
意義
サービィーくんを中心とした活動は、「職人文化をアートとして可視化する」というテーマが掲げられており、塗装技術の紹介とともに「再生」「リサイクル」「ものづくりの美意識」などの価値観を発信する取り組みとして示されている。
また、塗装技術「SABYVAGE(サビベージ)」を活用したアート表現を通じて、廃材や既存の物に再価値を与える創作手法が提示されており、アートイベントやSNS上での反応を通じて展開が進められている。
歴史
- 2003年
- トヨタ自動車より販売
- 2008年
- ホンダトソウへ入社
- 2019年
- サービィーくん(SABY)として生まれ変わる
- 2020年
- サビ度をアップしてリニューアル
- 2021年
- 陸路にて東日本を北上
- 北海道函館へ上陸
- 函館より東へ根室まで
- 大間より太平洋沿岸を東京へ
- 東京 - 名古屋間往復
- 「スズキエブリ」"サービィー杢"が仲間入り
- 2022年
- 「ジャイロキャノピー」"サービィージュニア"が仲間入り
- 2023年
- 公式インスタグラム開設。同時にオリジナルグッズ発売
- デザインフェスタ57へ出展 ※同イベントでは初の車の出展となり注目される
- 「カワサキZ1 900」"サービィーライダー"が仲間入り サビサビバージョン発表
- サービィーLINEスタンプ発売
- 2024年
- 2025年
- 異業種へチャレンジ 「名古屋オートフェステバル」へ出展 会場は「ポートメッセなごや」
- オートフェステバルにおいてアメイジングアワード賞獲得 2025年
- 「YAMAHAドラッグスター」"DA-BY"が仲間入り
- デザインフェスタ62へ出展予定
脚注
- ^ 公式サイト
- ^ “サービィーくん プロフィール”. ホンダ塗装. 2025年11月2日閲覧。
- ^ a b “サービィーくん プロフィール”. ホンダ塗装. 2025年11月2日閲覧。
- ^ “サービィーくん ファミリーのお部屋”. ホンダ塗装. 2025年11月3日閲覧。
- ^ ねとらぼ, 『ボロボロでサビだらけ とある街のトヨタ「ウィッシュ」が二度見不可避すぎる エイジング塗装で職人技をアピール』, 2023年7月27日, 本文,アーカイブ
関連項目
外部リンク
- サービィーくんのページへのリンク