サンセリフ (架空の国)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/04 00:53 UTC 版)
サンセリフ(San Serriffe)[注釈 1]は、1977年にイギリスの新聞『ガーディアン』が4月1日付紙面で紹介した架空の国である。記事によればサンセリフはインド洋上の島嶼国家で、首都はボドニ、国土は二つの主島からなり、ちょうどセミコロンのような形状だとされていた。このように印刷用語を使った言葉遊びがふんだんに盛り込まれた内容から、記事が虚構であることは明白であったが、発行元には記事の内容を事実と誤解した読者から問い合わせが殺到した。
- ^ 架空の国としてのサンセリフの綴り(San Serriffe)は、書体の総称として用いられるサンセリフの綴り(Sans-serif)とは異なっている。日本語文献でこの国を紹介する場合、綴りを反映して「サンセリフェ」「サンセリッフェ」などとする場合があるが、本項では『ウソの歴史博物館』(小林浩子訳)[1]の訳語に従い「サンセリフ」とした。以下、特に断りがない場合は「サンセリフ」の語は架空の国としてのサンセリフ(San Serriffe)を指す。
- ^ 特集記事が掲載された4月1日の時点ではまだ事故調査中で、同日のガーディアン紙には事故の調査状況や、被害者による訴訟を取り上げた記事が掲載されている[10]。
- ^ a b c アレックス・バーザ『ウソの歴史博物館』小林浩子訳、文藝春秋〈文春文庫〉、237-238ページ。ISBN 4-16-765159-9。
- ^ “GUIDE TO THE REPUBLIC”, Guardian: 17, (1 April 1977)
- ^ “LANDMARKS IN HISTORY”, Guardian: 17, (1 April 1977)
- ^ Arnold-Froster, Mark (1 April 1977), “The leader's rise to power”, Guardian: 18
- ^ Tucker, Anthony (1 April 1977), “Transposed by the tides”, Guardian: 21
- ^ Guardian: 1 Col.1, (1 April 1977)
- ^ Wainwright 2008, p. 67.
- ^ Guinness (1 April 1977), “How San Serriffe turned Guinness upside down.”, Guardian: 23
- ^ Kodak (1 April 1977), “If you've got a photograph of San Serriffe, Kodak would like to see it”, Guardian: 17
- ^ Hooper, John (1 April 1977), “Tenerife TV theory to be checked”, Guardian: 2
- ^ Wainwright 2008, pp. 68, 70.
- ^ Wainwright 2008, p. 70.
- ^ Sans, Berlin (1 April 1999), “Return to San Serriffe”, Guardian: G2 6-7
- 1 サンセリフ (架空の国)とは
- 2 サンセリフ (架空の国)の概要
- 3 反応
- 4 続報
- 5 外部リンク
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