ササグモ属とは? わかりやすく解説

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ササグモ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/04 13:10 UTC 版)

ササグモ属
ササグモの雌
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 鋏角亜門 Chelicerata
: クモ綱 Arachnida
: クモ目 Araneae
: ササグモ科 Oxyopidae
: ササグモ属 Oxyopes

ササグモ属(ササグモぞく)はクモ類の分類群の一つ。活発な徘徊性のクモである。ササグモは日本各地でごく普通に見られる。

特徴

ササグモ属 Oxipes は、クモ目ササグモ科に属するクモの分類群の一つで、この科のもっとも標準的なものである。

縦長の頭胸部の前方には八個の眼がほぼ円周上に配置し、四列に並んだようになっている。腹部はやや細長い楕円形で、後方がとがる。歩脚は細長く、まばらにはっきりとした棘が並んでいる。

活発な徘徊性のクモで、主に草や木の上で獲物を狩る。よく動き、時には跳躍もする。その動きはハエトリグモにも似ている。

分類

ササグモ科には9属が含まれるが、この属にほとんどの種が集中しており、熱帯域を中心として300種ほどが知られる。それらについてはササグモ科の属種の一覧を参照されたい。

日本にはこの科ではこの属のものしか知られていない。以下のような種が知られる。

ササグモ属 Oxipes

  • ササグモ O. seratus L. Koch:本州から南西諸島まで、本州から九州ではごく普通。他に中国から韓国に分布。
  • コウライササグモ O. koreanus Paik:ササグモに似て小型。日本では本州と九州から僅かに採集例がある。韓国に分布。
  • シマササグモ O. macilentus L. Koch:ササグモよりスマートで縦縞がはっきりしている。本州南岸から南西諸島に分布。南西諸島では普通種。中国からオーストラリアまで広く分布。
  • クリチャササグモ O. licenti Schenkel:ササグモより小型で色が黒っぽい。北海道から九州まで、寒冷地で普通。韓国から中国、ロシアに分布。
  • コササグモ O. saganus Boesengerg et Strand:クリチャササグモに似る。九州でデーニッツの採集した個体でのみ知られる。

参考文献

  • 小野展嗣編著、『日本産クモ類』、(2009)、東海大学出版会



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