コンストラクションキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:08 UTC 版)
コンストラクションキーとは、建物の新築工事中にのみ使用できる鍵である。工事中には複数の業者が出入りするため、かつては、工事中の建物には施錠しないのが一般的であったが、若者などによる夜間の興味本位の立ち入り、ホームレスによる宿代わりの利用、設置された設備品などを盗んだり盗聴器を設置する目的での立入り、大規模建物などでは建設を快く思わない者による破壊行為など、防犯面で問題があるため、施錠することを求められるようになった。 しかし、通常の鍵(引き渡し後に施主が使用するもの)を業者間で貸し借りしたり、複製して渡してしまうと、管理されていない場所で合鍵を作製されてしまうおそれがある。施主への引き渡し後にこれらの合鍵を使って不正に立入ることを防ぐため、建築中には別の鍵を用いることになった。 コンストラクションキーは通常の鍵よりも短い鍵であることが多い。コンストラクションキーに対応した錠前は、初期にはこの鍵で施解錠できるが、本来の長さをもつ通常の鍵を挿入されると錠前の機構が変化して、コンストラクションキーでは二度と施解錠できなくなる。
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