コロボークとは? わかりやすく解説

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コロボーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 04:37 UTC 版)

コロボークの描かれた、ウクライナの切手

コロボークカラボーク (ロシア語: колобо́к)は、東スラヴ人のおとぎ話、ならびにその主人公の名前である。丸く黄色の生地ボールとして描かれ、胴体はない。 コロボークの内容は地域によって多様である。同様の民話は、ドイツや北欧でもみられるほか、英国のジンジャーブレッドマンen:The Gingerbread Man)にも類似し、アールネ・トンプソンのタイプ・インデックスでは分類2025に分類されている。

ICQスマイリーフェイスの絵文字には、コロボークという名称が充てられている。[1]

伝説

コロブ(ジャガイモを練って茹でた団子)[2][3]コロボークがある日、生を享け、おじいさんとおばあさんの家から脱走する。コロボークは脱走の途中、兎や狼、熊など様々な動物に食べられそうになりながら、智慧を働かせ、「私はおじいさんから逃げた、おばあさんから逃げた、あなたからも逃げる」と歌いながら逃げ続ける。しかし、狐はコロボークの歌をおだてることで、油断させ、ついにコロボークを食べてしまった。

チェコでは、「オ・コブリーズコビ」(O Koblížkovi)と呼ばれ、その主人公はコブリージェク(Koblížek)である。コブリージェクの名前は、ドーナツのような食べ物コブリハ(Kobliha)に由来する。スロバキアでは、「オ・パンプーホビ」(O Pampúchovi)または「アコ・イシエル・パンプーフ・ナ・バンドロフク」(Ako išiel Pampúch na vandrovku)と呼ばれ、その主人公は同地のドーナツと完全に同名のパンプーシクと呼ばれる。

日本でも訳出されており、特に福音館書店刊行の絵本『おだんごぱん』(瀬田貞二訳、脇田和絵)は1966年の初版から50年以上を経ても版を重ね、長く親しまれる作品となっている。

脚注・出典

  1. ^ ICQ 6.5 Download emoticons
  2. ^ Забелин И. Домашний быт русских царей в XVI и XVII столетиях. Moscow: Транзиткнига, 2005. С. 803. 5-9578-2773-8
  3. ^ Wikisource Колоб

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